バラの素朴な疑問。
kasi
2014/06/20(金) 18:38:57
今、二番花が控えめに咲いています。
うまく育てればもっと大きな二番かが咲くでしょうが
やはり一番かには、敵わないと思います。
それでも秋になれば気候もよくなってまた綺麗に咲いてくれます。
そこまでは、納得なのですが、
そのあと葉を落とし長い冬を耐えしのいだバラが
春になったら新芽は伸ばすは、花は咲かすはいったい
いつ、エネルギーを貯めていたのでしょうか?
私の感覚では秋には葉も随分痛んで、さらに冬を耐えたバラが
とたんに、元気になる様で不思議です。
ロザリオ
2014/06/20(金) 21:41:09
私の偏見。
バラは球根植物や多肉植物ではないので、常に、エネルギー(栄養)を貯めることはできません。貯まっているとしたら、種子だけです。
その根拠として、切ったり引き抜いて、ほっておけば、短期間で、枯れてしまいます。確実に死滅します。
では、挿し木した後に、芽根出ーるのはなぜか、
生命維持装置(根や芽を作る仕組み)があり、そのスイチが入り、新たな増殖細胞が生まれ活動します。・・・ホルモンの種類が成長段階に応じて、その都度いろいろと変わる。 それぞれ必要になれば、その時に作られる。 その元は、水と水溶性金属イオンと温度と残った体内組織を分解して作り出す。
四季折々のバラの大きさや花色が変わるのも、同じようなものです。
基本的には、一番花も2番3番花も、同じ大きさに咲くはずです。
現実的には、一番花が大きく咲き、徐々に小さく汚らしくなって咲き出しますが。
この違いは、必要な栄養を作る時間が足りない。気温が次第に高くなり、細胞生産効率が悪くなる。
私生活に、置き換えて考えれば、
100m疾走するとか、フルマラソンを走った後には、身体はヘトヘトで、倒れてしまいます。 少なくとも、休む以外には何もできない。
それでも、心臓と肺と脳は、活動しています。
しばらく、横になっていれば、何も食わずに、水だけで、元気になり、ある程度の活動はできるようになってきます。
しかし、休んだ後に、もう一回フル疾走したとしても、初回ほど元気には走れない。競走馬でも疲労回復に2-4週間かかるといわれています。
プロ野球のピッチャーのローテーションも同じようなもの。
高校野球は、しんどいものです。勝てば勝つほど、ローテーションが極端に短くなってきます。真夏の昼間の試合ですから。
クマなどは、冬眠中に極端に大きく育つようです。 真冬は、食べるものはないか、栄養価の低い質素なものです。
人や馬とバラは違いますが、大きいから花が大きいというものでもない。小さい花バラは、株が大きくても、やはり小さい花しか咲かないし、大輪咲は、株が小さくても大きく咲きます。
大輪でも一芽一茎に同時に複数個の蕾が付けば、(スプレー咲き)やはり一花咲きより小さい花が咲く。
ということで、遺伝子のコントロール下で、状況に応じた、ホルモンが作られ、そのホルモンの働きで、各分担されている細胞が作られる。
それは、温度と適度な日当たりと吸収された栄養素等のバランス関数で決まる。バランスを保つには、温度と調整時間がかなり影響する。
私の場合には、ある一角のバラコーナーでは、一番花の蕾が、ほとんど付かなかった。チョッキリに刺された。 残った蕾もアブラムシにたたかれた。
そこで、新梢の葉を下から2枚残して、大幅に、バッサリと切り戻ししました。 結果的に2番花にあたりますが、例年の一番花と同じ大きさで咲きました。
更に、2番花も下葉2枚残して、バッサリと切りました。3番だけに、一回り小さくなり開花寿命も、気温が高いだけに短いです。
空梅雨で、雨が降らないので、土も乾いています。 地植え物の水遣りは、しんどいのであげていません。
今年は、一茎一花というより、一茎数花咲が、ほとんどでした。
バラは、平均気温5度で、冬休みになります。平均気温30度を超えると、夏休みに入ります。35度で蕾がお辞儀します。
それでも、生命維持活動は、しています。
冬休み明けの、春のバラは、花色がやや薄く、花数多く、華やかに咲きます。・・・・徐々に気温が暖かくなってくる。
夏休み明けの、秋のバラは、花色が、濃く鮮やかに咲きます。
・・・・徐々に気温が涼しくなってくる。特に夜間気温。
気温とボルモンと生理バランス調整時間の因果関係かも。
年中夜間15度で、昼間18-20度の気温にすれば、一定に咲くかもしれませんね。
kasi
2014/06/21(土) 11:40:13
ロザリオさん
回答読ませて頂きまして、とても納得できました。
初心者の素朴な疑問にとっても丁寧な回答有難うございました。
Jack9
2014/06/21(土) 12:23:44
この話題って園芸相談というより、雑談向きじゃないですか?
http://engeisoudan.com/lngb.cgi
>いつ、エネルギーを貯めていたのでしょうか?
答えはご自身が書かれている通り、「春になったら新芽は伸ばす」ということではないでしょうか?
新芽を伸ばし、葉を作り、光合成をする。
光合成とは、水と二酸化炭素と光(エネルギー)で、糖を作る作用ですから、この糖がエネルギー源。
こうして作られた糖は、主にセルロースなどのグルカンという形で植物体に蓄えられます。
植物の光合成
6 CO2 + 12 H2O → C6H12O6 + 6 H2O + 6 O2
だから、新芽を伸ばすためのエネルギーは、前年の光合成によって蓄えられたエネルギーと云えますよね。
従って、「いつ」の答えは前年で、「蓄えられたエネルギー」の正体は、C6H12O6(糖)です。
おもしろいのは、光合成によって、C6H12O6が作られるのですが、逆に、アルコール発酵によって、C6H12O6は、エタノール(アルコール=酒)と二酸化炭素に分解されること。
C6H12O6 → 2 C2H5OH + 2 CO2
つまり、「蓄えられたエネルギー」=C6H12O6を分解する過程で、エネルギーが取り出されるということです。
決して、アミノ酸やタンパク質ではない。
酒粕発酵液肥は、酵母菌の増殖にこのエネルギーを利用したものです。
http://engeisoudan.com/lngb.cgi?print+201405/14050004.txt
>私の感覚では秋には葉も随分痛んで、さらに冬を耐えたバラがとたんに、元気になる様で不思議です。
秋だけじゃなく、前年作られ蓄えられたエネルギーが大切なので、葉を傷まさないこと。
特に、最も光合成を盛んにできる夏〜秋に葉を健全に保つということが、バラ栽培の最重要ポイントなんです。
このことを言い換えると、上の光合成の式でもわかる通り、最重要な要素は「水」。
この時期に、水切れなんて発生させてたら、バラには大きなダメージを与えることになるんです。
そしてそれは、ずっ〜と翌年まで影響を受けることは分かりますよね。
ご注意いただきたいのは、私の云う「水切れ」は、枝先がぐったっとする現象の事ではありません。(こういうのは問題外ということ)
そこまで至らなくても、充分な光合成ができない水分量は、それは「水切れ」です。
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gardenfan
2014/06/21(土) 21:53:58
今年は色々と試しています。
大苗の鉢植えを強剪定 三芽麗しく剪定したものを中古の家の一階に置きました。一番花はそこそこ咲いてくれましたが、その後のシュートは細くてヒョロヒョロでした。
つまり大苗の場合は昨年の養分を貯めていますので、一番花を咲かせられますが、家の中で日当たりが悪いとその後は細いシュートしか出ません
ということで全ての株を自宅に戻しました。
kasi
2014/06/23(月) 15:49:37
[[解決]]
Jack9さん
お酒の話とか凄く参考になりました。
いままで考えた事もなかったです。
それと、疑問、質問はこちらなのかと思ってしまいました。
気をつけます。
gardenfanさん
いろいろ試すのは楽しいですね。
とても参考になりました。
kasi
2014/06/23(月) 15:50:10
ありがとうございました。
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