用土の配合
松本人志
2016/04/30(土) 07:21:17
野菜の苗をプランターで育てようと思います。
用土は赤球土と完熟腐葉土と完熟牛糞があります。
7対3で赤球土と腐葉土がいいのか
7対3で赤球土と牛糞がいいのか
ご教授下さい。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2016/04/30(土) 11:52:30
野菜のプランター栽培だと普通は市販の野菜用培養土(すでに配合済みで堆肥も混ざった土)を使う事が多いのですが、せっかく家に単体の土が有るのだからそれを使いたいと言うことですね。「赤球土」と言うのは「赤玉土」の事ですよね?
お手持ちの種類の土資材だけ、お考えの配合では一般向けの配合ではありません。できれば他の種類の土資材を買い足したり、配合率は野菜ごとに変えた方が良いです。せっかくご自分でブレンドできるのですから平均的なブレンドでは無く、できれば植える野菜の種類により土の配合もそれぞれ違う物にしたほうが一般的な培養土を使用するよりも育ちが良くなりますし・・・。
市販の培養土って一応野菜のほぼすべてに使えますが、実は野菜は種類や可食部分の違いにより、土成分の好き嫌いがあるので種類の配合は変わるので、もし培養土を成分調節せずに使えば野菜の種類によっては少し育ちが劣ってしまう事もあるんです。それを考えると土単体をブレンドして用土を作れる機会があるのなら、作る野菜の種類に向く配合率に合わせてブレンドした方がそれぞれの種類の育ちは格段に違ってくれますよ。
まずは栽培なされる野菜の種類が回答者側が解らないと的確なアドバイスが得られません。何を育てたいのか書いて下さった方が良いと思います。野菜でも水持ちの良い配合を好む物と、水はけの良い土を好む種類があります。また、肥料を多く必要とするものと特に味や香りが重要視される種類なら肥料が多いと風味が悪くなりがちなものもあります。特に葉野菜は堆肥や肥料が多すぎると、見かけは一見育ちが良く順調に栽培できている様に見えても窒素分のせいで軟弱のまま急成長するだけで実際は質が弱く成分も少ないものとなりがち。また、そういう物ほど害虫が好むので酷いと大発生してしまい、まともな収穫が出来なくなることさえも・・・。与える窒素分が多すぎてしまえば花野菜にも影響が有り、カリフラワーとかカボチャなどの蕾の出来にも影響が出ます・・・。
ご自分で土配合が出来るのなら、できれば野菜それぞれが好む土配合でブレンドした方がトラブルが避けられやすくなりますよ。インターネットで検索するとそれぞれの野菜の配合率が調べられます。たとえば「トマト 用土 配合」で検索してヒットしたサイトをいくつか見てみると詳しい配合率が載っています栽培する野菜の種類で検索してみて下さい。
大抵のサイトではパーライトも使っているのでその配合にするなら買い足すと良いでしょう。堆肥の方は基本用土の配合率には含まれず、用土を配合した後に適宜石灰を与えるのと同じように後混ぜします。ただ堆肥と石灰は同時に混ぜる事は出来ませんので、石灰を混ぜた一週間から10日後にそれぞれの野菜に向く堆肥を混ぜてまた少し寝かせてから野菜苗を植える事になると思います。
堆肥というのは土環境を整える目的で使う物であり野菜により好む種類(成分)が違う事もあって、すべてに牛糞堆肥が使えるわけではありません。使えない事も無いのですが、原料が牛糞なので効き目よりも弊害の方が目立つために出来れば他の種類の堆肥を使った方が良いと感じます・・・。牛糞堆肥は堆肥として土に混ぜて使うのよりも、使える野菜の元肥として深い所に埋めたりして使う方が良いと思います。そして、牛糞自体が保水性が高いものなので水はけを好む野菜の用土には使わない方が良いと感じます。
私は過去の経験から牛糞堆肥はできるだけ避けています。畑での経験ですが引っ越してきた土地の前の所有者が畑で牛糞堆肥を長年多用していたために残留窒素で葉野菜が軟弱に育ち害虫大発生、花野菜や花の咲く植物の蕾が付かない、牛の飼料(大抵が外国からの輸入物)由来で牛糞に含まれる外来雑草の種子が畑で芽生え大発生。しぶとい種類ばかりで雑草抜きが大変、雨が降れば土がベタベタし数日は畑に立ち入れないなど、酷い目に遭って窒素抜きなど試みましたが育てたいものが育たず現在はほぼ放棄地に近い状態です。あと、牛に与える塩分が多いと堆肥にも塩分が残り、野菜によってはその塩分を嫌うものもあります。
元々私の場合引っ越し前からバーク堆肥か自家製のコンポスト堆肥愛用だったので(詳しくは過去ログでの「土壌改良」の質問での私の返信を)今でも野菜の栽培は自家製コンポスト堆肥が主ですが、もしもプランターで野菜を栽培するのなら、堆肥は馬糞堆肥か稲わら堆肥を配合全体の2割ほどで混ぜて使うと思います。花野菜なら地元で良質なバーク堆肥を安く購入できるので、そちらを使用するかもしれません。ちなみにバーク堆肥には発酵を促すために鶏糞が少し混ぜられているのでその分元肥の量を減らせます。
牛糞堆肥がもし私の手元にあるのなら肥料として元肥か追肥として使うでしょう。牛糞堆肥は堆肥と呼ばれるものの堆肥というよりは天然肥料。痩せた土壌を開墾し新規の畑に土壌改良し土を肥えさせるので堆肥と呼ばれるのかもしれませんが、野菜栽培に堆肥として使うには向かないと個人的には考えています。牛糞と言うのは植物の繊維が4つの胃でほぼ分解し尽されている為に堆肥としての使用目的には牛糞堆肥は向かないんです。土には不可欠な微細生物の為の餌が少なめですし必要な酸素量も他の堆肥から比べると含まれにくい構造で、根腐れの原因に成りやすい嫌気菌が多くなりやすいですし・・・。
もし私が同じ状況でプランター栽培する配合を行うならパーライトを買い足して野菜ごとに違う配合率で用土を作るでしょう。堆肥は牛糞を使わず別の堆肥を使い、牛糞堆肥は使える種類の野菜に元肥として植穴を深く掘り底に入れて、土を20センチほど入れてから苗を植えます。そして追肥が必要な物なら追肥として適宜与えます。なので牛糞堆肥を使うのなら深さが充分あるプランターを使用します。牛糞堆肥を使う場合は野菜栽培専用の大型プランターが良いでしょうね。あまり深くないプランターなら葉野菜(菜っ葉)の種類を植えて牛糞堆肥の使用は控えめで育てると質が良い害虫に強くて味も濃い物が収穫できると思います。
松本人志
2016/05/06(金) 16:47:10
ばんざいうさぎさん
とても詳しく説明どうもありがとうございます。
プロ並の知識に驚かされました。
牛糞は庭に入れてプランターには赤玉と腐葉土だけにしました。
松本人志
2016/05/06(金) 17:43:40
[[解決]]
解決しました。
ありがとうございました。
野菜・家庭菜園用掲示板@園芸相談センター