パッションフルーツの品種

[園芸相談センター]の過去ログです

66 【近畿】 2011/01/08(土) 04:34:41
先日、パッションフルーツの種子を購入しました。
品種はルビースターとジャイアン、アラタの三種です。
ジャイアンとアラタは自家不和合成らしいのですが、
これらの品種を維持するためには越冬又は挿し木ですが、
種子にして保存、維持することはできるのでしょうか?
そもそも自家受粉できないのにその品種の
種子など存在するのでしょうか?
もし自家受粉した場合の発芽率に影響はありますか?

私は兵庫の宝塚に住んでいて、
購入した種子を育て、地植えし、おおきくしようと思っていますが、
越冬は無理だとうので、どうしてもこの3種を
簡単かつ小さい形で維持し増殖、来年の冬を越したいです。
よろしくおねがいします

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2011/01/10(月) 11:52:34
こんにちは。
パッシフロラ・アラタについてだけですが。

パッシフロラ・アラタ(Passiflora alata)は園芸(栽培)品種ではなく原種です。
ですからこれに関しては当然、クローンではない、別々の種子から生じた複数の個体が存在します。
自家不和合性でああっても、別々の種子から生じた個体同士で受粉・結実が可能でしょう。
そして両親がともにパッシフロラ・アラタである場合、種子から生じるのもパッシフロラ・アラタになりますね。
しかし、その種子の両親に関しては採種した人しか知り得ないのではないかと思います。
どのようなところから購入なさったのでしょうか?

ルビースターとジャイアンに関してはよく知らないので、詳しい方の書き込みをお待ちください。
種子から育てても親と同じ性質になる園芸品種も存在しますが、このふたつがそうであるか否かは分かりません。
残念ながら、ジャイアンとルビースターから採れた、どのような性質の子どもが生まれるのかは分からない種という可能性もあるのかもしれません。

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2011/01/10(月) 12:09:58
補足です。
上に書いたような理由で、パッシフロラ・アラタに関しては、複数の確かな種子があれば採種が可能でしょう。
ほかのものと交雑しないように注意する必要はありますが。
しかし一年で確実に開花結実する保証はないので、毎年種から育てるという方法はうまく行かないかもしれません。
そこそこ耐寒性があるので、兵庫県なら戸外で越冬する可能性もあるかもしれませんね。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2011/02/20(日) 13:23:22
パッションフルーツに限らないのですが、自家受粉出来ないとか不稔と言われているものの中にはほんのたまにですが自家受粉できたり稔性のある花が咲いたりもするそうです。その種子から幸いにして受粉能力のある株が出来れば生産者はその株を維持し、それを種子親として使い種子を採るのだとか。ただその採れた種子自体からはまた稔性のある種子が出る事は少なく、大抵は自家受粉や不稔の株になるのだとかで、不稔や自家受粉が出来ない品種の種子が存在する事はあります

野菜の種子などでは、雄蕊・雌蕊が未熟な為に不稔とか自家受粉は不可能と言われる品種の種子を作る時、たまたま雌蕊・雄蕊が完全に成熟して咲いた‘花変わり’をそのまま親に使ったり片親に使って交配させ種子を作る事が多いのだとか

野菜ではありませんが以前、有名某メーカーで作られた異種交配や改良の末出来た園芸種の花で、不稔で種子は出来なかったはずの物なのに(当然販売当初の増殖は栄養増殖のみだった)、愛好家が育てているうちに種子が出来るものが出てき始めたという報告があった物もありました(ただしその種子から親とそっくりなものが咲くかは不明)

遺伝子というものは時に気まぐれで、それが生き物の進化の過程につながっているのかもしれません。
植物以外でも人為的に遺伝子操作で作られた自然界ではありえない蛍光メダカの例の様に、当初は子孫が残せないはずだったのに産卵・孵化出来るものが現われてしまい、殖えてしまって自然界に逸脱する危険性が出てきて問題に成り、育成・所持は違法になったというのもありますし、原種であれ改良種であれ「完全にこうなんだ・〜するのはありえない」と言う事はないのかもしれませんね


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