大根の学名

[園芸相談センター]の過去ログです

ヒロ 【近畿】 2006/10/03(火) 06:18:41
大根の学名、raphanusは蕪の古語ラーパに由来すると書いてありました。しかしある本には「破る」の意味だとありますがどちらが正しいのでしょうか?

たちつ 【近畿】 2006/10/03(火) 20:01:57


学名 Raphanus sativus
Raphanus : ダイコン属
sativus : 栽培された,耕作した
Raphanus(ラファナス)は、ギリシャ語の 「raphanos(早く割れる)」が語源。 発芽が早いことに由来。(種が割れる)

が多いようです。

語源の多くは、色々な説があります。なにぶん名付け親が何世紀も昔になくなっていますので、先に言って広まったものが勝ち。
学名も分類も又色々な表記もあります。下書きしたグループに権威があり、庶民に流行ったものが優先。

昔、私が担当した、官庁公用語にしても、10年間に5つも変わった事があります。しかし何の疑いも無く、皆さん一つの普通名詞・単語として、普通に使っていました。誠に不思議な現象でした。

権威と馴染み易いということです。



HM 2006/10/05(木) 11:26:58
学名というのは、植物や動物以外にも地球や宇宙を研究対象としたものにはつけられていますよね。国際的な範囲で研究する場合に「もの」の共通した名称の定義と共通認識がなければ議論が成立しないことは当然ですよね。現在学名として使用されている名前が具体的にいつ付けられたかはっきりしないものも多いです。どの分野においても近世以降、文明の進んだ西洋の人たちが名付けた名前が非常に多いです。でも地名なんかは学名ではないので西洋人がつけた名前から地元の呼び名に変わりつつあるような流れではないでしょうか。 ところで大根は中国から来た野菜で徒然草に「おほね」としてでてきますが、学名はraphanusというのでしたか・・・勉強になりました。

たちつ 【近畿】 2006/10/05(木) 19:32:19

英語名が面白い。
学名:Raphanus sativus L. var. longipinnatus L.H.Bailey
英名:daikon radish、Japanese radish
で、ルーツをたどると
古代エジプトで栽培されていた大根は、中近東から中国、朝鮮経由で渡ってきたといわれる。
春の七草「スズシロ」は大根のこと。『日本書紀』には「於朋泥(おほね)」の名で記されています。「オオネ」が音読みでダイコンとなりました。
内容の真偽はべつとして、このように紹介されています。

私が思うのに、もともとの大根は、根が小さく辛かったと思います。
胃薬か整腸剤として使っていたのかも知れない。
日本に渡ってくる品種もその時代時代で色々あった。日本で品種改良・風土で・好奇心・四季栽培の必要性等で日本では、程ほどの殻さを保ちながら、長く太い今の大根になった。更に、農業労働の軽減のために、開発されたのが、青首大根。(半分地上に出て緑に、半分土に埋まって白い。) この辺からJapanese radish =大阪守口大根の事かも。(・・?

ちなみに、満州の丸大根(赤かぶら)は、果物のように甘いらしい。
子供がおやつに齧ってました。TVの話。



ヒロ 【九州】 2006/10/05(木) 22:39:17
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皆さんありがとうございます。実は「割れる」の意味ならば、初生皮層の縦裂とはく脱を意味しているのかと思っていたのです。大根に特有の現象ですから、でも「早く割れる」なら仰る通り発芽が早いことなのでしょうね。実際早いですから。


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