うどん粉病と水

[園芸相談センター]の過去ログです

こうちゃ 2007/04/21(土) 14:58:23
こんにちは。またお邪魔しています。

ミニバラにうどん粉発生で、防除方法について、本屋で調べてみたら、薬剤の他に、カリウムを多目にあげるといい、とか、参考になる情報がいくつかあったんですが、その中に、「うどん粉病は乾燥が好きなので、出てきたら、霧吹きで水を与えると、早く治る」って書いてある本があって、ビックリしてしまいました。

いままで、うどん粉はカビだから、湿気が多いとなりやすいと思っていたのですが、葉水をあげた方がいいんでしょうか?

どなたかご存知の方がいたら、ぜひご教授くださいませ。

R・ひろき 【関東】 2007/04/22(日) 18:08:33
 こんにちは。

 うどんこ病の胞子は、水がある状態では発芽できません。
 雨の間は発芽しません。
 そのため、雨上がりに葉が乾いてから、一気に広がっていくように見えることがあります。

 うどんこ病が空気感染するために胞子を飛ばすのは、湿度が湿度40〜70%を中心とした条件です。こういう日も、乾いた感じがするものです。


 では、うどんこ病が水に弱いかというと、そういうことはありません。
 飛んできた胞子が葉の上に落ちて、発芽する条件は、だいたい15℃〜16℃、湿度90〜99%。
 それが発病してくるのは、最適21℃。湿度23〜99%。
 葉水をやっても、ずっと葉が濡れているわけではないですから、上記の条件に合えば発芽して発病します。 


 葉が水でびしょぬれの時は発芽しない=水に弱い というように話が流れて行っているように思います。
 一律に葉水をすればいいとはいえないと思います。

 うどんこ病がよく出るのは、湿って低温の時と、乾いてやや高温の時が交互にくるような時期、ちょうど今の時期ですね。

 低温多湿と、やや高温乾燥が交互に来る時期は、乾いてやや高温のときに、庭やベランダに湿り気を与えるという意味で葉水をするのは、少し効果があるかもしれませんが、ぜったい効果的ですとも言えません。


 カリを多くするというのもよく言われます。うどんこ病の治療剤カリグリーンなどは、カリ分の葉面散布の効果もあります。
 あまり偏らないようにすれば、窒素分だけを多くするより良いのではないかと思います。

こうちゃ 2007/04/23(月) 07:14:28
[[解決]]
R・ひろき さん、とても詳細なレスありがとうございました。

つまり、葉っぱが濡れている間は発病を遅らせることができるから、あながち嘘とも言えないけど、温度や湿度の条件を見て、あげ時を考えないと、全く効果はない、ということですね。

発芽させないためには、乾燥を保った方がむしろ良さそうですね。
とても参考になりました。
ありがとうございました。

R・ひろき 【関東】 2007/04/23(月) 07:53:12
 こんにちは。

 発芽させないようにする方法なのですが、

> 飛んできた胞子が葉の上に落ちて、発芽する条件は、だいたい15℃〜16℃、湿度90〜99%。

 この条件、一見、乾燥を保てば防げそうに思えるのですが、実は防ぎにくい条件(起こりやすい条件)なのです。
 ここでいう湿度は、気温が下がれば、あがるタイプのものです。
 昼間25℃くらいあって、夕方少し雨が降り、それが止んで夜間やや冷え込み15℃程度になると、湿度はかなりあがります。

 朝方の何時間か、この条件が起こると発芽してしまい、昼間湿度が低くなっても、

> それが発病してくるのは、最適21℃。湿度23〜99%。

 今度はこちらの条件にあてはまってしまいますから、あれっと思う間に発病してきます。


 低温多湿とやや高温乾燥が交互に来る前に、農薬を使うことができれば発芽を防ぐタイプの予防剤で軽く予防しておくとか、窒素を控えめに与えておくなどをしておいたほうが効果的なのかなと思います。


[園芸相談センター]の過去ログです

初心者用掲示板@園芸相談センター園芸相談センター