マリーゴールドとビオラの種

[園芸相談センター]の過去ログです

初心者 【関東】 2006/04/24(月) 01:15:58
マリーゴールドとビオラを買おうかと検討しています。
一年草と知ったばかりなのですが、花が終わった後、来年蒔けるような種って取れるのでしょうか。
種も終わると、その株は全部枯れてしまうのでしょうか。

Sub-Rosa 【関東】 2006/04/24(月) 07:07:20
マリーゴールドと元首に近いビオラなら種は取れると思います。
ビオラも改良が進んだ物でしたら今年咲いた花とは違ってくる物も咲く可能性もあります。
また一代交配種なら種が取れても発芽しないものも有ると思います。

ハッピ−マン 2006/04/24(月) 10:20:52
初心者さん。おはようございます。
一年草は一年で枯れてお仕舞いになります。宿根草は枯れても来年また芽を出します。二年草というものあります。これは数え歳みたいな計算、基本的に一年草と同じ。
マリーゴールドとビオラも長い期間どんどん花を咲かせますが、すべての花に種が出来るとは限りません。また種が出来たからといってすぐに枯れたりもしません。種を取るには毎日花を見て種が出来ているかどうかを観察しないといけません。こぼれ種といって知らず知らずのうちに種が落ちて発芽することがよくあります。ビオラのこぼれ種は赤ちゃん苗で年を越して桜の花が咲くころから大きくなりだします〜♪。種を採ってみるのも楽しいかと思います。

ぽー 【関東】 2006/04/24(月) 10:54:23
マリーゴールドは初夏〜秋の花ですから、これからじゅうぶん楽しんで、種もとれますね。苗もたくさん売っていますし、開花が遅れてもいいのなら、これから種まきでもOKです。

でもビオラは、関東ではもう盛りを過ぎていますよ。うち(@千葉)のベランダのビオラも、ほとんどの株がこの1週間ぐらいで間延びしてきました(気温が上がると徒長する、という状態です)。種をとる目的がなければ、ゴールデンウィーク前後にパンジー・ビオラは抜いて、夏花に切り替えるという人も多いです。
だいいちお店でも、ビオラは寄せ植えの飾りとして置いてはいても、苗はもう売っていないところが多いのでは?
夏になれば、今年採れた新しいビオラの種が出回りますので、ビオラは来春をめざして育てられたらいいのではないでしょうか。

いま、お店ではすでに夏花の苗がたくさん並んでいますし、これから登場するものもあります。今年はそのなかから選ばれてはどうでしょう?
花期が長く、初心者さんでも育てやすい1年草はたくさんあります。たとえば、
・ポーチュラカ・・・白花は種がつきやすい。
・ペチュニア、カリブラコア・・・ブランド品種のなかには種ができにくいものもありますが、種はつきやすいです。温度があれば越冬可。
・ニチニチソウ・・・種、越冬についてはペチュニアと同じ。
・インパチェンス・・・がんがん日向より、半日陰〜日陰のほうが元気。
・ベゴニア・センバフローレンス・・・種もできますが、種まきにコツがいるかも。

>花が終わった後、来年蒔けるような種って取れるのでしょうか。
>種も終わると、その株は全部枯れてしまうのでしょうか。

というご質問が、「今年育てた花を、来年も楽しめるでしょうか?」という意味なら、上で紹介した花はほとんどが「イエス」です。ただ、花によって、種を採ってまく・室内などで越冬させる・秋に挿し木して来年の苗を作っておく・・・など、いくつか方法があります。

ハッピ−マン 2006/04/24(月) 16:29:55
園芸植物は発芽温度と生育温度に若干の差異がありますよね。ぽ−さんのところのビオラはもう旬をすぎたようなお話しですが、うちのビオラはびんびんに元気です、そして、いつも6月上旬まで咲いています〜♪。

園芸本で紹介されている種まきの時期と開花期間の予想範囲というのは、地域差が大きいのは言うまでもありませんが、そこに園芸業者の花苗の販売が入ると相当の混乱があるのは事実です。園芸業者は種を売りよりも苗のほうが付加価値が高い。ベランダなどの集約的な栽培場所では物理的な制約も大きいので苗のほうが便利で花期も長いということになる。

種は、花期のながいものは、一番元気の良いときの種がやはり元気で発芽率も良いです。それから種を取るのが目的なら、開花時に雨に当てないことです。初心者さん、一度手元に来た植物を長く育てるというのは園芸マンのおおかたの気持ちでしょう。またそうでなくては園芸の楽しみも半減します。種を取り、種から育てるというのがその植物を知るベタ−な方法だと思います。

ぽ−さんご紹介の挿し芽で来年の苗を確保する方法は、種まきと同じぐらい有効です。ただし、寒い冬を越すのですから室内に入れるとか、温室を作るとかの手段が必要になります。そして上手く越冬できたと思った瞬間の春先に早く表に出して枯らしてしまうこともよくありますよ。

ということで、いろいろ挑戦していただきたい。これが結論です。高価なものに挑戦する必要などありません。安価で身近な植物から始めるのがお薦めです。産めよ増やせよ〜これが園芸の基本です〜♪と思います、頑張りましょう。

初心者 2006/04/25(火) 23:17:17
Sub-Rosa様 レスありがとうございます。
ビオラの改良具合ですか。店員に聞いてみようと思います。

ぽー様 レスありがとうございます。
ビオラの苗は、確かに近所の店では見かけなくなってしまいました。
ちょっと遠い店では残っているのを見かけたのですが。
この先出回る種を見てみて、もし苗なら来年買う方向で検討したいと思います。

それから、今日お店で「黄色の」ポーチュラカの苗が並んでいたのですが、
午後には花が萎んでしまうって本当なのでしょうか。

ハッピ−マン様 レスありがとうございます。
「種を取るのが目的なら、開花時に雨に当てないこと」・・・そうなんですか。残念ながら地植えなのです。
地植えで来年も咲かせたいなら、宿根草(=多年草のことですか?)を選ぶ方がいいのでしょうか。

ぽー 【関東】 2006/04/26(水) 09:29:37
>ビオラについて
種袋や苗のラベル、カタログなどでよく「F1ビオラ○○○」という記載を見かけますが、これがSub-Rosaさんがおっしゃる「一代交配種」です。華やか・丈夫で育てやすい、などの利点がありますが、種がつきにくかったり、自家採取した種からは親とはちがう形質のものができやすいのです。

種から育てる場合と、苗を買う場合のメリット・ディメリットを挙げると・・・
ビオラの苗は、だいたい10月ごろから蕾つきのものが出回ります。こうした苗を買い求めれば、春どころか冬から花を楽しむことができます。(ただし、冬の間はそれほど大きく成長しないので、本格的な開花はやはり春になってからです)。ディメリットは、たくさん植えようと思うとお金がかかること。
苗は長期間売っていますので、年が明けると、わりあい安い苗もたくさん出回るようになります。

種から育てる場合、ふつうに秋蒔きすると、開花は春。つまり苗で買うより、咲き始めはずっと遅くなります。
早く咲かせるために、8月ごろ早蒔きする方も多いです。この場合、あらかじめ種を冷蔵庫に入れて処理するなど、多少のワザがいります(でも、それほど難しいことじゃないですよ)。
種から育てるメリットは、1袋でたくさんの苗ができること。それになにより、苗を買ってきて植えるのとは違う「育てる楽しみ」が味わえることでしょう。ただし、上に書いたように、どうしても市販苗より開花は遅れます。

>ポーチュラカの開花時間
日光に反応して咲く性質があるので、雨の日などは咲きません。でも、「午後にはしおれる」ということはないですよ。うちのベランダは東向きなので午前中しか日が当たりませんが、夕方まではちゃんと咲いてます。
ただ、ポーチュラカは一日花なので、咲いた花は翌日にはしおれています。
でも、うまく育てればあきれるほど次々に咲くので、ご心配なく。

ポーチュラカをたくさん咲かせるコツは、若いうちにどんどん摘心して、枝を増やすこと。そうすれば1株で、すごくたくさんの花を咲かせます。
また、摘心した先っぽは、土に挿しておくと簡単に根付き、新しい株がつくれます。なので、一つの色につき1株買えばじゅうぶんですよ〜♪

>地植えで来年も咲かせたいなら、宿根草(=多年草のことですか?)を選ぶ方がいいのでしょうか。
宿根草と多年草の違いですが、一般には何年も生きる草花のうち、季節(おもに冬)がくると地上部の枝葉が枯れてしまうものを宿根草、一年中葉があるものを多年草と呼ぶことが多いようです。
宿根草・多年草もすてきな花はいっぱいありますが、一般に、花期の短いものが多いのです。これに比べて一年草は、長期間たくさん咲くものが多い。値段も、丈夫な一年草はわりあい安く手に入れやすいです。
それぞれ長所がありますので、園芸に慣れてきたら、多年草・一年草・それに球根をとり混ぜて育てると、いろんな楽しみ方ができます♪(^-^)

宿根草・多年草のなかで、地植えにしても比較的育てやすく、花期の長いものを挙げると(地域によって違うと思いますが関東の場合)、
・マーガレット・・・関東でも北のほうは、冬は霜よけなど防寒対策が必要かも
・オステオスペルマム・・・土と日当りがよければ、すごく大きくなります
・ゼラニウム(四季咲き性の一般種)
・宿根サルビア・・・いろんな品種があります。品種によっては花期が短い
・ダイアンサス(ナデシコの仲間)・・・これもいろんな品種があります
・ブルーデージー・・・最初の1〜2年は注意深く育てること。大株になるとかなり丈夫
など。冬場に咲く花ではウィンターコスモス、ユリオプスデージーなどが育てやすいでしょう。
ほかにもたくさんあると思いますが、私が育てた経験のあるものを中心に挙げみました。

ぽー 【関東】 2006/04/26(水) 21:56:19
あとで気づいたんですが、現在この初心者板で進行中の「春と夏と秋の花壇」スレも、参考になりそうですね。
http://engeisoudan.com/lngb.cgi?print+200604/06040177.txt

ハッピ−マン 2006/04/26(水) 21:57:20
初心者さん、こんばんは。
ぽ−さんからたくさん紹介していただきましたね〜♪。地植えが出来る環境なら一年草と多年草や球根植物を組合わせることでより楽しい園芸ができますよね。

F1交配種のお話しが出てきていますが、良い両親の子供は、両親の良いところを受け継いでさらに良い子になる。人の社会では近親相姦はタブ−ですが植物ではぜんぜん問題にならない。良い子どうしの兄弟が交配するとどうなるか? その答えが「種がつきにくかったり、自家採取した種からは親とはちがう形質のものができやすいのです」ということです。本当でしょうか? ・・・こうしたことを知ってお試しするのも園芸です。親とは違う形質とは一体どんなものか試してみるのも園芸です〜♪。画一化された良さを求めるのもよし、個性的を求めるのもよし、でしょう。

 遺伝子の余談です。植物学者の中には、基本的に一年草という植物は無いと主張している人達がいますよ。たまたま一年で枯れるように見えるが、環境条件さえ良ければ一年というライフサイクルで終えることはない。ところが遺伝子の研究で面白いことが分っています。植物に限らず生物の遺伝子のなかに「自ら進んで死ぬ」遺伝子がたくさん見つかってきたことです。たとえば、一枚の葉っぱが虫に食われて穴が空いてきたとき、その穴がある程度大きくなると、葉みずからが枯れ死ぬことを実行するのです。植物の死の確認、判定は難しいですよね。水不足になって弱ってきたとき、どの時点で死んでしまったといえるのでしょうね。こうした状態のときにもある時点で死の遺伝子が働くのではないかと調べている方もおられます。ある一定以上のダメ−ジがあるとそうした遺伝子が仕事をする仕組みになっているのではないかということなのですが、理解しがたい面がありますよね〜♪。 

もし、そのような遺伝子があったとしたら、その遺伝子を刺激しないのがベタ−な管理方というようなことが園芸本に書かれる時代がくるかも知れませんね。  えらい長話でした・・・。

初心者 2006/04/28(金) 22:54:37
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ぽー様 ハッピーマン様 再びレスありがとうございました。

種と苗の違い、とても納得しました。 また、遺伝子のお話も興味深く拝見しました。
いずれもわかりやすく丁寧に解説くださり、皆様に感謝しております。

結局、マリーゴールドは気に入った品種が近くの店に無かったので、当分見送ることにしました。
それで、ぽー様の勧めて下さったポーチュラカ、ブルーデージー、ダイアンサスの苗を少しずつ購入してみました。

解らないこと、困ったことがこれからまた出てくると思いますので、その際はどうぞよろしくお願いします。

では m(__)m

ぽー 【関東】 2006/04/29(土) 10:15:57
初心者さん、まだ見てらっしゃるかな?

>解らないこと、困ったことがこれからまた出てくると思いますので、その際はどうぞよろしくお願いします。
了解です。こちらの掲示板には親切な回答者さんがたくさんいらっしゃいますので、きっと頼りになると思います。

あと、ご存じかもしれませんが、↓このサイトも頼りになります。
http://yasashi.info/index.html
現在約400種類の植物の育て方が、初心者向けにやさしく紹介されています。
このトップページの五十音表から、植物の名前を探してみてください。ポピュラーな植物なら、たいてい見つかると思います。
新しい植物を買ってきたとき、買おうかなと迷ったときなど、お役に立つと思いますよ。


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