ベニカ水溶剤とベニカR乳剤の違い
ぶるーべる
2023/04/13(木) 10:41:52
バラゾウムシ対策にこれまでベニカ水溶剤を使用してきました。効果はあると思います。新芽の葉がチリチリになった時に散布すると、その後はしばらく被害はありません。最近バラゾウムシにも効くとうたったベニカR乳剤が出ているのに気づきました。どうちがうのでしょうか。水溶剤よりもっと効果ありなんでしょうか。ご教示ください。
園芸相談員
2023/04/14(金) 17:54:55
住友化学園芸の園芸相談員をしていた者です。
水溶剤はクロチアニジンで浸透移行性つまり根から吸収されて蕾に移行して食害する害虫を殺します。浸透移行性なので1.5m程度の高さまでしか効かないと思って下さい。
ベニカR乳剤はフェンプロパトリンです。浸透移行性はなく直接害虫に掛からないと効きません。
どちらが良いか? 難しい質問ですが期間としては水溶剤が浸透移行つまり時間がかかって葉や蕾に到達して効くつまり薬効は長いと考えられますが、即効性はR乳剤かと思います。
ぶるーべる
2023/04/14(金) 21:53:04
園芸相談員さま、回答ありがとうございます。
今日、違いがわからないままに前回ベニカ水溶剤散布より2週間たちましたので、ベニカR乳剤を購入して散布しました。ベニカRは浸透移行性がないとのこと、バラゾウムシには1・2週間の持続性があるとかいてありましたので、てっきり浸透移行性があるものと思い込みました。最初の散布でバラゾウムシの数が減っていると思いますので、ベニカRを使わなくてもよかったと思いました。
ただ、なぜバラゾウムシには1・2週間効くのでしょうか。
園芸相談員
2023/04/15(土) 17:17:50
回答になりませんが
私はこの時期には低農薬バラ栽培の講習で、カリグリーン・サンクリスタル・マクピカの農薬散布をお勧めしています。カリグリーンは炭酸水素カリウムでカリウムがナトリウムになるとパン作りで使われるベーキングパウダーになります。
またサンクリスタル住友化学園芸では小さいパッケージでアーリークリスタルで販売していますがヤシ油由来の原料でアブラムシ・ゾウムシ・ダニなどの害虫の気門封鎖して殺します。物理的な効果なので耐性が付きません。マクピカはシリコーン展着剤です。これを使いだして殺ダニ剤も不要になりました。
ヒトや環境に優しい農薬を使うようにお勧めしています。
ぶるーべる
2023/04/15(土) 22:03:19
人や環境に優しい農薬の情報をありがとうございます。カリグリーンは使っていますが、サンクリスタルというのは知りませんでした。よさそうですね。早速購入しようと思います。
園芸相談員
2023/04/16(日) 21:39:32
カリグリーン・サンクリスタル又はアーリーセーフ・展着剤マクピカのキーポイントはマクピカです。これにより薬剤が葉面に広がります。3日ごとに三回以上連続散布しなければだめですがつかえます。但し気温が高いと薬害で葉がチリチリするときがありますので早朝散布が必要です。
ヒトにも環境にも優しいレシピですので低農薬のバラ栽培の講習会ではトップバッターです。
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