デンドロビウムを大きめの鉢でさかせたい
カッチン
2018/01/28(日) 13:43:28
丈夫なデンドロビウムを育てており、簡単にバルブから殖やせると聞き、水苔をいれたやや大きめの鉢に何株か生育させ、大鉢作りで豪華に出来ないか、と考えました。
小さい鉢で育てるのが常識とは知っていますが、自分のアイデアは実行困難なことでしょうか?
ひろし@小南部
2018/01/28(日) 21:00:15
一般論として雨期と乾期のある熱帯、亜熱帯、暖帯気候帯で樹上あるいは岩上に着生する蘭であるデンドロビウム属の根は湿りっぱなしだとまともに育つことはありませんから、乾きやすい小さめの鉢が推奨されるわけですが。
とはいってもデンドロビウム属といっても、系統により管理方法にはかなり幅があります。
何系のデンドロビウムなのか、あるいは種名、交配種名などをお知らせ頂けませんか?
カッチン
2018/01/30(火) 23:23:05
ひろしさんありがとうございます。
レスがおくれてすみません。
NHK趣味の園芸の本に載っていた、
ノビル系セッコクタイプのセカンドラブトキメキだと思います。
前にタグもあったのですが、紛失したのですが、花の見た感じと名前のうろ覚えから推定しました。
ひろし@小南部
2018/02/01(木) 01:10:29
Dendrobium Second Love 'Tokimeki'ですね。ノビル系Den. Peaceとセッコクの血の濃いノビル系Den. Awaukiの交配種ですから、育て方としては昔から栽培されているスノーフレークやカシオープなどと同じ感じで良いわけですが、大株づくりは意外に難しいものになります。
実は私はDen. Snowflake 'Redstar'(ノビル75%セッコク25%)を長年栽培してますが、ミズゴケで素焼き鉢4.5号4株が私の腕では限度であると感じてます。
雨期と乾期のある気候下で雨期に茎を成長させて太らせ、乾期に花芽を付けさせ開花させるわけですが、大株づくりを目指して鉢を大きくすれば水持ちが良すぎて根の生育が悪くなり、また陽当たりも偏りやすくなり、茎があまり太れずに、茎の数の割には花芽を付けてくれない、という結果になりがちです。
素焼き鉢にミズゴケ植えするとして5号鉢に5株植えるのが限度ではないでしょうか。
水はけ改善のためにミズゴケにバークやヤシガラチップを加えるなどの工夫も必要かもしれません。
カッチン
2018/02/01(木) 18:42:14
ひろしさん、ありがとうございます。
一つお尋ねしたいのですが、五号とは普通の鉢サイズでしょうか?
というのは、今日ホムセンで鉢を見てきたのですが、素焼きの蘭鉢と普通の鉢は直径の基準が違うようです。蘭鉢は同じ号数だと直径が小さいみたいです。
ひろし@小南部
2018/02/01(木) 20:32:36
○号というのは昔の尺貫法の○寸です。一寸は約3cm(10寸=1尺≒30.3cm)ですから5号であれば径15cmほどの大きさのはずです。
焼き物なので焼成温度でサイズが変わる(焼成温度が高いと焼き締められて小さくなる)ので焼く前の成形型のサイズよりは縮まるのはそのとおりですが、通常はその焼き縮みを見越して作るはずなんですがね。製造元でその成形型や素材の土も異なるので製造元の違いはあるようには思います。
ちなみに着生ランをミズゴケで育てる場合、焼成温度は低いものがよく、乾けば白茶け、乾いたものに水をかければ「ジュー」と小さな音を立てて水を吸い、色が濃くなるものがよいものです。
釉薬がかかっていない素焼きに見えても焼成温度の高い、色の濃い朱温鉢や駄温鉢はほとんど水を吸いませんし、赤っぽいテラコッタなども素焼き鉢よりは透水性が劣る場合が多いのでお気をつけください。
カッチン
2018/02/01(木) 21:26:19
白っぽい素焼きの鉢がよいということですね。
直径が十五センチで、深さは必要でしょうか。蘭鉢なら縦に細長いですが、直径が十五センチだと結構な大きさですが。
デンドロビウムの栽培として鉢の深さは必要でしょうか。
カッチン
2018/02/01(木) 22:23:50
すみません、連投しております。
上記のレスの意味は、
直径15cmの鉢でも蘭鉢のように深さも必要でしょうか、蘭鉢の形状なら30cm位の深さになりそうですが、、、ということです。
鉢の体積が大きくなるとミズゴケの量も多くなるので、乾きにくくなるので、深さは最低限のほうがいいのかな、などと考えています。
大
蘭和 妖精
2018/02/02(金) 15:06:48
>深さは最低限のほうがいいのかな、などと考えています。
成り行きがどうなるか楽しみで、ロムってました。
ここに辿りつくまで、苦労しましたね
しかし、一寸惜しいような、気がします。
それは、どこか言いますと、是非はともかく、
>深さは最低限のほうがいい のかな (?)
? ではなく、! で
取り合えず、
深さは、最低限であるべき だ! と結論付けました。気が付きました。
次に、
もし、この法におけるリスクは、(メリツトは、善ですから無視して)何なんでしょうか?・・・・・・新たにスレなスレ建をし、リンクを張って
と連続するようにも思えます。
そもそも、自然界における着生ラン(茎の有無にかかわらず、又原種やハイブリッドにかかわらず)の生態とは、そのようなものです。
岩を宿主としているセッコクの画像
http://fourseasons.sakura.ne.jp/0501t.jpg
http://pds.exblog.jp/pds/1/201106/09/05/a0108105_2210283.jpg
樹木を宿主しているセッコクの画像
http://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=620x10000:format=jpg/path/sf8a8d00d654c7ec1/image/i2dcd4b1e448d265d/version/1358686091/%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%B3%E3%82%AF-2012-06-20-%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD-%E9%AB%98%E5%B0%BE%E5%B1%B1.jpg
http://www.google.co.jp/search?q=%EF%BD%BE%EF%BD%AF%EF%BD%BA%EF%BD%B8%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%9F%E5%9C%B0&client=firefox-b-ab&dcr=0&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjAx9Xdr4bZAhUItJQKHXX9AqEQ_AUICigB&biw=1366&bih=631#imgdii=4ZPxsv9HOZvX_M:&imgrc=LwEQtAZNNp0OZM:
何を言いたいかといえば、自然を愛しその尊厳に従えば、人類に敵なし、言い換えれば、いかなる難問にも、自然が癒してくれる、解決してくれる。
いくら、人類が、自然界の頂点に君臨しているとはいえ、これは、仮の姿であって、自然界を征服していないし、征服することは、不可能である。
不可能であするならば、従わなければならない。従う事には、人類としては、納得することができない。となれば、・・・・・
一番気楽な手立ては、取り合えず、模倣することです。すなわち、自然の摂理に、人類が歩み寄る事です。
その後、派生させ、自分の感情好みに、合わせればよい。
・・・実質支配されていても、名目上支配すればよい。日本唯一の文化であり、常套手段。
では、最初の質問に戻って
>大鉢作りで豪華に出来ないか
>自分のアイデアは実行困難なことでしょうか?
いとも、簡単容易なことです。
但し、ただ単なる一過性の思い付きではなくて、心底望むのならば・・・・
その根拠は、すでに、上記画像のとおり、模範解答があり、又手短に市販され、現に、スレ主さんも容易に手に知れているからです。
市販されていることは、多くの人が人工繁殖に成功した証であるからです。
>小さい鉢で育てるのが常識とは知っています
ある意味、この常識そのものが、間違ている。
商品としての、採算効率の問題であって、スレ主さんの希望とは、少しブレている。
>簡単にバルブから殖やせる
正解、ただし、自然の摂理と一致させることができれば。
その根拠は、手短に、沢山あるからです。
簡単でないとするならば、すでに、絶滅していることになる。
但し、この場合の簡単の意味は、増殖に関して、自然の摂理に従順である人か、その域に達している人たちの事であって、その域に達していない人は、それなりに、より一層、好きになるように、心がけなければならない。
さて、スレ主さんの繁殖に関する自己採点は? 自己満足度は?
そこで、スレタイの回答として (日々変動する、時空間(S⇒E)と満足度(HLV)を除外する)
尤も簡単な方法順に
A案 紙と鉛筆で、好みの絵を描き、終わりとする。・・・子馬鹿にしていると判断するか、将来のあるべき姿と判断するかは、本人次第。
B案 開花時期に、小さな開花苗ポットを買い集め、好みの大きい鉢に並べ詰め込んで、景観上好みに合わない部分をミズゴケなど化粧資材で、マルチングし隠せばよい。・・・市販の胡蝶蘭方式や2重鉢方式とか、寄せ植え方式。
C案 苗又は種子から、お育てゲームとして、楽しみたいのなら、
着生ランの生態(癖や習慣の表現様態として)の原点に戻り、一から見直し調べることからですね。
簡単に言えば、持てる環境を考慮しながら、鉢植え栽培方式をすべて忘却廃棄し、もっぱらヘゴ板貼り付け栽培方式へと手法を切り替え、修練し、自信がついたら、再び大きい鉢植え栽培へと、迂回したほうが、一番短期間で、目的を達成しやすい技法だと思います。
蘭でも、どの植物でも、共通していますが、成長がとまったら、もう終わりの前兆と割り切ることです。たとえわずかでも、成長の兆しをいち早く感じることです。
特に、温かい環境下(一般的には、南方系に代表される植物群)で、進化してきた植物は!!
病害虫対策、以前の課題です。
蘭栽培での他の違和感として
ネットでは、高芽が善なる好ましい発現として人気沸騰中ですが、個人的には、どちらかと言えば、罪悪であり凶事な発現と割り切っています。
趣味の園芸における繁殖としては、楽ですが・・・・
以上は、あくまでも私個人の独断と偏見による回答です。
蘭和 妖精
2018/02/02(金) 16:41:24
追記、高芽
花軸を含む有茎蘭の栄養繁殖形態の一つ、高芽は、危機管理防御用の補助ツールであり、本来の発展形態ではないと割り切っています。
ひろし@小南部
2018/02/02(金) 18:37:53
自生状態は普通の家庭ではそのまま「まねる」ことはできないので、あくまで参考程度にしかなりません。自生状態では条件さえよければひとりでに大株になりますが、家庭栽培では「自生状態にいかに近づけられるか」が勝負の分かれ目です。
また、セカンドラブは自生種ではなく交配種あるうえに、セッコクの血は1/3程度なのでセッコクほどの耐寒性は持ちません。春から秋は戸外でなんとかなるとしても、すくなくとも東京あたりでは戸外で冬越しはできないので、室内、あるいは保温室での越冬が必要ですが、その間の、「亜熱帯の乾季を演出した冬越し」が易しくないのです。
これをいくらかでも容易にするための方策として「小さめの鉢で植える」ことが推奨されるのです。したがってカッチンさんの
>深さは最低限のほうがいいのかな
は正解であると言えます。
鉢内のミズゴケはできるだけ少なくするとしてもやはり5号が限度でしょう。普通の5号鉢なら鉢底と鉢内側は保水性のあまりないバークやココヤシチップなどを芯にして、ミズゴケは固めに鉢に密着させるように植えつけるのがこつです。
高芽について、ですが、高芽が発生するような育成は失敗です。育成方法が悪いと茎の節にある潜芽を花芽ではなく葉芽に変えて「高芽」を出して「生存の可能性に賭ける」のが着生ランの生態です。
ただ、この茎の節に潜芽を持つという生態を利用してノビル系デンドロの一昔前の生産者は茎2節をミズゴケに伏せて芽を出させて増殖していました。いまはメリステムクローン(成長点培養、メリクロン)が主流ですが、茎伏せ、茎挿しは家庭でも比較的容易にできます。ただし最近は植物特許なるものがあり、品種によっては増殖したものを自分で楽しむ分にはよいのですが、外部に出すことが禁じられていることがあります。
カッチン
2018/02/02(金) 20:45:56
蘭和さんのレスは、自然状態を研究して試行錯誤でやってみる、ということだと思いました。心から望めば、、、、笑
ひろしさん、しつこい質問にお答えいただきありがとうございます。
一昔前までの繁殖法をやって株を増やしてみたい。という希望です。
蘭鉢のふかさは必要なく、普通の形の5号鉢がお勧めですね。
大丈夫です、うまくいかなかったからどうのこうのいったりしませんから。
鉢底にパークやココヤシチップ、、検討してみます。
しかし、芯にしての表現がわかりません。
鉢底と鉢の内側面は素焼き鉢の陶器面にそってバークやココヤシを入れて、株のまわりにミズゴケを固めに巻きつけて鉢に入れ込む、、、というイメージでしょうか。そうでしたら、ミズゴケを芯にして、、という表現になるかと思いますが、、、、、
カッチン
2018/02/02(金) 20:47:32
でも、挿し木してそのまま育てようという魂胆なので、ミズゴケを巻きつけることはないと思いますけれど、、、
ひろし@小南部
2018/02/02(金) 22:02:13
逆です。保湿力のあまりないバークなどを芯にして周囲をミズゴケで包み、鉢にはミズゴケがしっかり密着するようにするとよいのです。
素焼き鉢の最大の特徴は多孔質で、表面積が大きく、鉢内部の水分を鉢表面から蒸散させ続けることにあります。鉢表面から水分の蒸散が進むと鉢内には負圧が生じ、鉢の上面や底穴から空気を吸い込むので常に新鮮な空気が鉢内に入り続けるので空気を好きな着生ランの根が窒息するリスクが減るのです。
一番保湿力のあるミズゴケが多孔質の素焼き鉢に密着することにより、鉢表面から鉢内の水分の蒸散を促進することができ、鉢表面の湿り具合で鉢内の湿り具合が判断できます。
これとは逆に芯にミズゴケ、鉢側にバークやココナツチップの配置では、鉢との接点が点接触に近いものになり十分な水分の伝達ができませんので、鉢は乾いているのに内部は湿ったままということになりやすいのです。
ミズゴケが鉢と内部のバークなどにしっかり密着できるよう、固めに植え込むことが「こつ」になるのです。
カッチン
2018/02/03(土) 00:37:08
根でバークやココヤシチップを包み込むようにして、その外側からミズゴケでつつみ、固めて素焼鉢に突っ込むイメージですね?
カッチン
2018/02/03(土) 08:31:23
余談ですが、いただいた胡蝶蘭の鉢で、大きめの発泡スチロールのかけらとミズゴケを使ってでかい鉢に三株植えられている鉢がとても元気よく育っていて。
それは、固めにというより、緩やかに植えこまれているのですが、とても元気にそだってます。
素焼きでもなく塗鉢なのですけれどね。それと似たイメージかな、、、
ひろし@小南部
2018/02/03(土) 21:01:23
ぜんぜん違いますよ、、、。
3株寄せ植えの胡蝶蘭は、鑑賞の目的のみで、開花がそろう株を開花直後に寄せ植えしたものです。実際には一株ごとにバークあるいはミズゴケで3.5号ほどのポットで育成され、開花株まで育成したものを、ポットごとあるいはポットから抜いた根鉢を3株、まったく透水性のない化粧鉢に据え、ぐらつかないように発泡スチロール片などで固定し、空隙にミズゴケをつめたもので、とてもそのまま育成できるものではありません。
元気よいのは寄せ植えされる前の育成が優れているからで、寄せ植えのままその元気のよさを維持するのは非常に難しいものです。そのままにした場合、ほとんどの場合、通気不足で根腐れを起こし、根腐れからフザリウム症など致命的な病気を発症することも多いのです。
開花している花のひとつがしおれたら、化粧鉢から3株を取り出し、花軸を切り取って、個別に状態を見ながら水遣り管理をすることをお勧めします。
胡蝶蘭の手入れ法をかなり良心的に説明している生産者のサイトです。↓
http://www.aikaengei.com/050.htm
カッチン
2018/02/04(日) 09:51:20
胡蝶蘭のことわかりました。
デンドロビウムの植えかたについては上記の理解でよいですか?
根で芯を包み込み、周りを水ごけで包み込み、はちに突っ込む、のくだりです。
ひろし@小南部
2018/02/04(日) 22:36:11
>根で芯を包み込み、周りを水ごけで包み込み、はちに突っ込む、
このイメージで良いです。
ミズゴケが根と芯になるバークなどをしっかり包み、ミズゴケが鉢内側に密着するような植え方です。
ミズゴケが内部の水分を、多孔質で吸水性のある素焼き鉢に吸わせて、蒸散を促進する、という意図です。鉢内の水と空気の循環が早くなり根が元気に育ちます。
カッチン
2018/02/04(日) 23:50:30
ひろし@小南部さん、ありがとうございました。
おかげでひとまずイメージが付きました。
これ以上はやってみないとわからない世界なので、ひとまず解決とさせていただきたいと思います。
まずは増殖をしてみてて、根付いてからですし。
なにか結果が出たら報告したいと思います。みなさまありがとうございました。
カッチン
2018/02/04(日) 23:51:59
[[解決]]
そうですね、画像でもアップします。何年先のことやら、、、、笑
園芸相談掲示板@園芸相談センター