つつじ
やまやま
2016/04/26(火) 10:16:42
ここ数年、庭のつつじの花が咲かなくなりました。もうすぐ5月というのに今年もつぼみすら見られません。何が原因でしょうか。
花梨
【関東】
2016/04/26(火) 11:15:16
ご質問の際は栽培履歴など詳しくお願いします。
まずお住まいはどちらでしょうか。(名前の横の【居住地】から選択できます)
ツツジは何年くらい育てていて、咲かなくなったのは何年前からでしょう?
最後に剪定したのはいつで、これまでの施肥の状況など、出来るだけ詳しく追記なさってください。
皐月ツツジ
2016/04/26(火) 14:44:29
花の咲かない原因は、次の3つが殆どです。
株が大きく枝数が多ければ、花数が少ないかもしれませんが、葉が無くても花の一つでも見られます。
1)先ず初夏以降に、丸坊主剪定による蕾の刈り込みは厳禁です。
剪定は、花後直ぐに殆ど丸坊主にしてもよいですが、夏盆以後には、飛び出し枝(徒長枝)のみ摘み剪定する程度で、刈り込み剪定はしないことです。
蕾を取り除くことになります。
花芽分化の問題
2)ある程度の冬の寒さに晒す事は必要ですが、極端な寒波の到来により、蕾が凍死する場合があります。
蕾がなくなれば、春の開花時期には、茎葉専用の枝先新芽が旺盛に生えてきます。
3)冬場には食べるものが無いので、越冬害虫が柔らかくて美味しい蕾を冬の間に食べつくしてしまいます。
暖かい日の日中に、初冬中冬晩冬の3回程度殺虫消毒したほうが望ましいかも。
解説書の多くは、暖かい季節(害虫活動氾濫期)の消毒ばかりが解説されていますが、これは汚らしくなることはあっても、花が皆無とはなりません。汚らしいだけです。痛々しいだけです。
葉が無虫食いでなくなっても、花は見られます。
越冬害虫の蕾齧りは、皆無になったりします。
1)の補足
後は、花後の樹冠丸坊主刈り込み剪定の後始末。
皐月ツツジは、根が浅く乾燥に大変弱い性質がありますから、刈り込みして枝葉がなくなれば、晩春とはいえ、株元の直射日光は、根にストレスを与えます。従って株元に厚く腐葉土や鹿沼土赤玉土でマルチングすると良い。
又は、瓦礫石やレンガブロックで、根を涼しくする。
石垣の側面穴に皐月ツツジは、良く埋められています。
保湿高く地温が低いことが、根が保護されて都合が良いからです。
2)の補足
皐月ツツジは、山ろくの日当たり地に自生しています。
この場所は、冬は枯れ草で寒さが緩和され、春には、程よい日差しで葉や花が咲きます。
真夏には、雑草雑木が生い茂り日影になり、株元が保護されますが、枝咲きだけは、ちゃっかりと日当たりを確保しています。
皐月ツツジも、花後の新芽の数が、翌年の花数に比例する。
尚、皐月ツツジは、肥料で大きくするものではありません。
水で大きくするものです。
従って、肥料は極少ない目に。真冬に、油粕と骨粉で作った小さな団子を一株一個か数粒程度が良く利用されているようです。
ナメクジも良く集まってきます。
やまやま
2016/04/29(金) 11:21:54
[[解決]]
詳しくご説明いただき、大変参考になりました。
元々あったつつじが咲かなくなってしまったので、花が咲いているつつじを昨年ホームセンターで購入したのですが、これも今年は咲きませんでした。剪定は昨年行わなかったこと、場所は東京であること、日当たりはそこそこ良いことを考えますと、害虫による影響の可能性が高そうです。冬に殺虫消毒を試みようと思います。ご丁寧な解説をありがとうございました。
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