畑の水はけについて
もろこし子
【北陸】
2015/02/05(木) 15:10:57
失礼致します。
畑の水はけをよくするための方法についてお聞きしたいのです。
畑はだいたい広さにして、650uくらいで、元は20年くらい前は田んぼだったと母に聞いています。
あまりちゃんと畑に転換するための作業をしなかったらしく、かなり
水はけが悪くて雨が降ったあとなどびちゃびちゃです。掘ってみると
かなり粘土状になっている所も多いです。
これではいかん、と思いネットで調べたところ
「縦に穴を掘り、砂利を入れてまた埋める」という
方法を知り、穴を掘る道具を買って昨年冬、実践してみました。
だいたい、20箇所は開けて埋めたと思います。
ところがどうにも具合がよろしくないのです。
やはりなかなか水がはけていきません。
去年の春から秋口にかけて植えたものはどれも育ちが悪かったです。
ただ、最近まで植えていた大根と白菜はそこそこ育ちました。
これはどう考えるべきでしょうか。もし、穴を開けたのは正解で、
土がその状態に馴染むのに時間がかかったと考えるべきでしょうか。
そうであるなら、まだまだ水はけが悪いのでもう4〜6箇所開けようか
と思うのですが
そもそも穴を開けることが間違いなら、他の方法を考えたいと思い
ます。
どうするのがよいでしょうか、ご意見をお願い致します。
もろこし子
2015/02/05(木) 15:13:45
訂正
なぜか文字化けしてしまいました
水はけが悪いのでもう4から6箇所
です、すいませんm(_ _)m
転用
2015/02/05(木) 20:23:30
水捌けだけを考えるのなら、簡単ですが、
水田とは何か、水田の意義は・・・を目先の事を考える前に、今一度考える必要があります。
水田という地質・立地条件は、通常第一次産業において、最高の条件が揃っているものです。
又、先祖から長年引き継ぎ努力に努力を重ねて、やっと今日に至ったものです。
自然の恵みとたゆまない努力の結晶です。
又、水田以外は、如何に荒れようと、自然が修復してくれますが、水田だけは、一度破壊すれば、元に戻るのに、相当の年期が必要です。
ここに、畑は荒しても良いですが、水田は、荒れさすな!!といわれる所以です。田んぼの守りだけは、忘れるなということです。
荒れさすなの意味は、防水層を破るなという意味です。
田んぼの作物は、黄金色の稲穂お米の栽培ですから、無限永久に湧きだす源泉です。天から降りそそぐ雨雪のようなもの。小判が降ってくるようなものです。
時代は、変わって、今の経済的価値は、黄金はおろか、古びた一円玉程度の価値 感 しかありませんが、それでも、相も変わらず主食腹の足しとしての地位価値 観 は、保ち続けています。
防水層を破れば、お米栽培は、うまくいかないし、味も格段と落ちてしまいます。
農家が田んぼを手放せば、お墓や仏壇を質流れさせるようなもの。
先ず農家は衰退します。滅びます。
それに比べれば、畑や山林は、買い戻しがききます。取り返しがつきます。所有し管理することに意味があります。
漁業というものは、本来命を賭けて、拾いに行くものであり、最近では、漁業権というものがあり、その権利は、永久的なもので、屁理屈さえ通せば、なんとでもなります。所詮架空のものですから。
本人が、知ろうが知るまいが、周りが勝手に屁理屈を並べて、応援してくれます。
そこで、水盤を守りつつ、いつでも水田として利用する方法が、裏作における畝立て、凸状盛り土という手法です。
排水路を作るために、溝を掘ります。その残土を盛り付けていきます。
盛り土の上に、野菜を植え付ける。
当然に、排水路は、ドロドロのドブ川の中を歩くことになります。
歩きやすくしたければ、建築用の足場板や乾燥させたアシやヨシ(スダレに利用されている)を溝に敷くことになる。
もっとも、生活環境も、自然調和循環からかけ離れていますから、身の回りに資材もありませんが。
地下水脈や天井川状態などの、環境にもよりますが、概ね、膝程度の高さまで、畝立てすれば良いでしょう。
どうしても、地盤を破って、排水したければ、防水層粘土の厚みがどの程度なのか、地下水脈がどの位置なのか、用水路の水面がどの程度なのかをまず調べないと解決しません。
田んぼを転用して、畑にしたならば、本来の田んぼの粘土をどのように地ならししたのか、その傾きはどうなのか(排水上の上下高低等)
も調べないと、いくら頑張って数多く穴を掘っても、意味がありません。
都市部のマンホールから水が噴き出すとか、逆流して、排水溝が噴水になり、床下浸水するようなもの。
更に、排水口が詰まって、汚水が流れなくなるように、水田の泥が、新しく掘った穴を詰まらせます。メンテが必要です。
微量な振動(雨風騒音、自動車の振動、土の荷重等)で、静かな液状化により、穴を塞いだりもします。
大仕事ですが、完全に近い状態なら、基本設計に基づいた、暗渠設置工事となります。
その簡易版が、畝立てです。
取敢えずとしての、その間に合わせが、穴を掘っただけです。
取敢えずの間に合わせですから、ひと雨降れば、ダメになる場合もあれば、永久的に、持続する場合もあります。
防水粘土層も、30cmの時もあれば、10m以上ある場合もあります。
掘った穴を塞ぐには、テッシュの一枚でもすみます。
埋め立てなら、田んぼを埋めたときに、埋め土重量や集中離散合力で、境目に凹凸歪曲もあります。
この地下水脈で問題になったのが、東電福島事件。
地下の土を凍土凍結させて、防水層を作ろうとして、失敗。
仮に成功したとしても、維持費が、莫大な金額になる。
そもそも、単純に考えて、地下というものは、掘れば掘るほど暖かくなる。ある程度の深さまでは、数年間の平均気温に近づく。
大気の気温は、高くなればなるほど低くなる。
その自然の摂理を無視して、永久凍土理論で、ごまかしたのが天下りの賢さです。
笑っちゃいました。
ということで、取敢えずは、穴開けを気が済むまで、数多く掘るのも、一つの解決策です。
私個人としては、畝立てした方が良いように思います。
できれば、毎年、谷溝を山畝の土で埋めて、天地返しと排水性能を高めるように心がけた方が良いようにも思われます。
といっても、耕運機と根性がないと、200坪は、一寸しんどいですね。
4等分して、4-6年で、一巡かもね。
こうなると、植え付ける農作物の栽培周期や計画性も、4-6年先を見通すことにも必要となります。
pine
【九州】
2015/02/06(金) 00:24:30
畑の排水対策は地下水と表面水の2つで考える必要があります。
表面水については,降った雨水が速やかに排水する様に,排水溝を切って,留まることなく畑の外へ流れ出る様にします。
これは,降った雨が長く留まらないことで,地下水の増加を防ぐ意味もあります。
また,隣の畑から水が流れ込まない様に,畑の周囲に溝をまわしますが,溝の中に溜まる様な構造にしないように注意が必要です。
まずは,表面水の状況をみて,こちらの対策を行うことです。
次に,地下水については,水田特有の不透水層(耕盤)によるものか,下に粘土層があるなど,土壌本来の構造に起因するかで対応が異なります。
耕盤は破砕すれば下層に水が抜ける様になり,簡便的にはお書きの方法で効果があるも知れません。本格的に破砕するのであれば,弾丸暗きょ,深耕プラウによる耕盤破砕を行います。パワーショベルによる天地返しも効果的です。
下層に粘土層がある場合,特にその層が厚い場合は,お書きの様な方法や,前述の方法では効果が出ないことがあり,粘土層の下まで掘り返す天地返しや土の入れ替え,本格的排水対策が必要です。
問題点の確認方法は,スコップで穴を掘ってみること,少なくとも50cm,出来れば1m程を掘って,耕盤や粘土などの不透水層の状況を目で見ることです。
何段階かの深さで穴を掘って水を入れ,その水が速やかに抜けていけば,その深さが掘るべき排水穴の深さになります。
ただ,水田も20年畑にしているのなら,耕盤はひび割れて水が通る様になりますので,お書きの状態からは下の粘土層の影響があり,梅雨などの水が排水されないのでは,と考えます。
この点に関しては,ご自分で確認するか,(農業)土木の業者に調べてもらうことですが,「穴を掘る道具」で穴を掘ったときにある程度お解りのはずです。
ただ,農家ならともかく,家庭菜園レベルであれば,まず周囲に出来るだけ深い溝を掘り,降雨や地表面に近い部分の土壌水分を排水したうえで,可能な限り高うねにすれば,かなりの野菜は作れると思いますが・・・。
もろこし子
【北陸】
2015/02/06(金) 04:18:51
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お二人共、丁寧なご回答ありがとうございました。
経済的理由から、あまり大規模な地質調査は無理なのです。
人脈みたいなものもありません。
おふたりのご意見を拝見して、ひとくちに土壌改善といっても
一筋縄ではいかないんだなあ、とそう思いました。
とりあえず、周囲によその人が畑も田んぼもやってない場所なので、
溝を掘ろうと思います。
ありがとうございました。
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