石灰と肥料の順番
いなかのマスター
2014/10/25(土) 23:05:47
私の土作りの基本に苦土石灰は植え付けの2週間前、堆肥と肥料は1週間前がありました。ところがある園芸店で聞くと、堆肥は1か月前、苦土と肥料は1週間前、と聞きました。石灰と堆肥はどちらが先なのでしょうか。
石灰
2014/10/26(日) 05:40:34
この問題は、今まで貴方が利用してきた手順で、何か支障がない限り、あなたの方が正しい。例え、参考書などと違っていたとしても、支障がないという事実から、考えても、実務的には、あなたの方が正解。
何かの受験用なら、受験参考書に合わせなければ、実務上間違っていたとしても(支障が出る)不合格となる。採点者が最優先となる。
石灰といえば、生石灰(焼石灰)が以前まで長い間利用され、その薬害が問題視されてきたので、そのトラウマが、今日まで、先入観として独走している。 利用目的も、その石灰の効果の中でも、土壌中和をだけが独走してきた。今のように、Caの不足分を補う働きがある等理解できなかった?理解しなかった。
つまりCa不足ならどのような生育障害が引き起こるかなど、解ることもなかつた。
日本の土壌は酸性なのだから、石灰(アルカリ)で中和しないとダメですよとただそれだけが洗脳されてきた。
漆喰としての建材用の歴史は古くても、農業資材としての歴史は比較的浅い。医療用資材としては、更に浅い。
ほとんどの場合には、人それぞれが、自分勝手に、理解して、推し進めている。半ば惰性的に利用している。
そこで、苦土石灰とは何か、どのようにして作られているのか、利用する目的は何か・・・・前の二つは、メーカーのサイトが信頼できる。
後の一つは、自分が決めること。
中和目的か、不足している栄養素の補充か
次に、堆肥に関して、堆肥とは何か。成分は何か(原材料や肥料成分)。何の目的に利用するのか。・・・・前の2点は、肥料メーカーや肥料問屋及びJAの肥料課に聞かないと解らない。
3つめの利用目的も、硬くなった土を柔らかくする目的なのか(土壌改良)
栄養素補充目的なのか。は、利用者が決めること。
ここで、栄養素補充目的の内、問題となるのが、窒素栄養分の特性が最近?注目されてきた。簡単に言えば、窒素は気体が、本来の姿ですから、
植物に利用される前に、分解されて無くなってしまう。窒素飢餓とも言われる。アンモニアや硝酸態で長く保存?持続されない。
土壌中の窒素分には、農作物側から見れば、消費期限がある。賞味期限もある。
それらのバランスを調べる必要があります。・・・趣味の園芸の範囲では、影響する要素が、複雑に多岐にわたるので、ムリ。
園芸店で聞いたといわれますが、その園芸店の人が、正確に知っているのか。ただ単なる挨拶言葉として、意味不明なことやうろ覚え先入観で、回答したのか、パートさんに聞いたのか、ホームセンターなら、誰に聞いても、まず解らない。時として、JA肥料課や指導員でも、理論的には説明できない場合もある。
学者クラスでも、意見が分かれる。 そこで、植物は、無機質だけで成長しているのかという問題になり、いろいろと調べた結果、土壌中のアミノ酸も吸収利用しているとなり、アミノ酸混合肥料が急速に宣伝されてきた。必要かどうかは、良く解りませんが、計算上の不一致のつじつま合わせとしては、そのようになるらしい。必要無機栄養元素+αのαとしての有機化合物の存在要素としてのつじつま合わせ。
人の食べ物?栄養素でいえば、食物繊維という栄養素の必要性のようなもの。これも、水溶性・不溶性・セルロースと別れそれぞれの善悪無能特性があるらしい。
私の利用の仕方は、ただ単なる癖で、耕したらまず石灰を撒く。後は適当。もっとも、最近は、有機石灰(焼貝殻の粉)を使っているので、現実的には、無頓着です。
昔は、人糞や家畜堆肥を使っていたので、寄生虫や人的伝染病駆除(保健衛生と井戸水汚染防止)と中和目的だったので、生石灰を使っていた。
苦土石灰なら、苦土石灰なら、後先同時でも、あまり問題はない。
ただし、種蒔や苗植え付けの場合には、念のために、良く混ぜ込むとか、その期間を1週間程度開けた方がよい。
開けなくても良いですが、あくまでも念のために。
堆肥や肥料と種蒔植え付けの関係や生育収穫は、石灰とは、別の問題として、考える必要がある。
肥料成分・濃度・性質や肥料の土中の分布と根の位置関係・根域など。
細かく言えば、天候・気温・土の水分・土の中の残留分・土の性質や作物の肥料要求度など。
順番だけなら、後先同時など、どうでもよい。さほど影響はない。
農産物の中には、石灰を使わない方が良いものもある。(原則として利用しない)
農産物の中には、堆肥や有機肥料の未完熟は、発酵熱や有害ガスの発生の他に、蠅のウジ虫が害を及ぼす場合もあるようです。
そこで、完熟か未完熟はどこで区別するのかということにもなる。
完全に完熟すれば、理屈上は、灰分だけになる。つまり無機化合物だけになる。
焼いた時の灰(ミネラル)と同じものしか残らなくて、後は水と気体になる。
これ以上は、急速に変化しない状態・やや安定した状態になった時が、利用可能な完熟たい肥という意味が、妥当な解釈でしょう。
石灰
2014/10/26(日) 06:21:31
趣味の園芸ですから、余談として
コメのとぎ汁と米深は、花壇畑以外のプランター鉢植えには、向かない。
不快虫(有機肥料は発生する・特に冬場の室内管理は覚悟がいる)や表土の黴は別にして、夏場には、鉢底に貯まって、糊になる。
タバコの灰も鉢植えには向かない。排水不慮(ミネラル補給)
卵の殻も一度湯がく・洗う・貯め水で腐らせる・細かく砕いて煎る等下処理しないと、土が腐るので、鉢植えには、骨粉(高価)の代用品としては、不向き。一年程度たっても、鉢土がくさい場合もある。
犬猫のハイテク砂は、花壇なら、すぐに分解されて無くなる。
土の保湿剤としての廃物利用を考えましたが、あまり良いとは思えない。
犬猫のし尿マットは、雑草防除として効果があった。(植木鉢の下に敷く)
これから、冬場の室内管理が増えてくるでしょう としての一口メモ。
園芸相談掲示板@園芸相談センター