牛糞堆肥によるマルチング
かえで
【中国】
2014/05/26(月) 01:39:17
庭にサンゴモミジ、ブルーベリー、ヤマボウシ等を植えています。
日当たりがきついので、現在稲藁で根本をマルチングしています。
このマルチングを、牛糞堆肥で行おうかと考えています。
根本から少し離して牛糞堆肥を撒き、夏の間はマルチングとして、
暑さが落ち着いた頃土に鋤き込み、必要に応じて石灰を入れ、
3週間ほど置いて草花の苗を植えて楽しむ、という計画です。
これならば万一牛糞堆肥が未熟でも発酵熱等の問題も少なく、
土壌改良になるのでは、と考えたのですが
夏のマルチングとして牛糞堆肥はありなのでしょうか?
とりあえず購入した牛糞堆肥(見た感じ半分は籾殻)は畑に積んでおきました。
よろしければアドバイスをお願いします。
Jack9
【中国】
2014/05/26(月) 11:14:19
特にデメリットは無いように思えますが、コガネムシ対策は必要かもしれませんね。
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ばんざいうさぎ
【北海道】
2014/05/26(月) 12:00:17
ご購入になった牛フン堆肥は、牛屋さんで牛の小屋の敷き藁代わりに使った後のまま、別の資材が混ぜられていない物ではないでしょうか・・・。市販のよく売られる物にはもみ殻は普通混ぜられていません。
牛の大きな飼育小屋内にもみ殻を厚く敷いて定期的に取り替えたり、寝床の敷き藁代わりに使い、後に糞尿と混ぜるのです。この辺だと普通は大規模な堆肥置き場を持つ牛屋さんが多いので完熟してから使ったり売ったりしてますが、そちらの方だと、まだもみ殻が残るうちから販売してしまっているようで・・・。
もみ殻というのはかなり分解が遅く牛のフンともみ殻だけで作られている牛フン堆肥だと牛フンの特徴がそのままなのでマルチングに使うにはかなり不向きに感じます・・・。
牛フンは牛の4つの胃で飼料の植物繊維が完全に消化されている為に泥の様でベタベタと粘りが強いです。
馬のフンだとかなり未消化、羊やヤギなどだと短いですが牛ほど完全消化はされておらず、植物の繊維が残っているのが堆肥にするには都合が良いのです。
牛フンは水を含めば泥の様になり通気性が悪いです。普通の市販牛フン堆肥なら落ち葉など他のまだ分解途中の植物性資材を多く混ぜて作られているので、堆肥化すると均一化してベタつきが緩和されていますが、もみ殻しか使われておらず、まだ形の残っている状態だとベタつきがまだ強いと思われます。
通気性の悪い資材を草木の根元周囲を覆うと、細い根(ちょうどマルチング部分の下にある)が地表からの空気を取り込みづらくなり不調を起こす事があります・・・。
マルチング資材の一番の条件は通気性と通水性です。これが土よりも劣っているものであれば土の上に蓋をしまう様な物・・・。
牛フンの無い、もみ殻単体を使うならそれほど問題は無いと思います。ブルーベリーのマルチングにオガクズを使う人がいますから。でも牛フンの混じったもみ殻はどうかと・・・。
あと、牛フンの割合が多ければ牛が摂取した塩分が多く残っていたり、外国からの輸入飼料由来の外来雑草の種子がフンの中に死滅せず残っている事が多く作物に害が出たりマルチングした場合に、上に芽生えて蔓延ってしまう可能性があります。牛の飼育施設の周囲外来雑草が多いですよ。
私の住む地域も牛の飼育が多く、牛フン堆肥を農家が牛屋さんから譲り受け、畑地の隅で保管したり念のために充分寝かせてから使うのですが、運ばれてきて山と積まれた上にすぐに外来雑草がびっしりと生えてきます。それが種子を付ければ風に乗って周囲にまで広がってきてしまっています。こういう類の日に当たると一斉に大量に生えてきてしまう雑草がかなり含まれているんですね・・・。
我家では特にコウリンタンポポというキク科で綿毛で種子が飛んでくる外来雑草が、結構離れた堆肥を置いてある場所(すでにコウリンタンポポだらけ)から我家の庭にまで進出してきて、蔓延ってしまっています・・・。外来雑草が大量に生えてしまうと性質が強く、駆除するのはとても大変です・・・。土に埋めて使うと種子が休眠してしまうので、文字通り日の目を見るまでは大丈夫ですが・・・。
できればマルチングに良く使う別の資材でマルチングされる事をお勧めします。リスクが少なく安心していられます。
購入してしまった牛フン堆肥はマルチング目的に使わず、落ち葉や花が咲く前に刈り取った雑草、市販の腐葉土など植物の繊維質が多い資材をなるべく多く混ぜてからしばらく寝かせて、もみ殻が目立たなくなってから土に漉き込んだりでお使いになってはいかがでしょうか・・・。
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