稲作り ヒエについて
秋娘
【中国】
2012/08/21(火) 16:36:14
3年前に赤米の種を貰いバケツに5個作りました。
その種を元に昨年小さな田を借りて無農薬の稲作しています。
田植えの後に草取りに3回入りました。
しかし 今年は ヒエ という草が異常に多くて困っています。
近所のお百姓さんに聞いてアドバイスを受けていますが皆さんは除草剤を2〜3回するそうです。
それでも ヒエ は出るそうです。
そして 1枚でも沢山ヒエがある田があると来年は今年の何倍もヒエが廻りの田に繁殖するらしいのです。
「あんたは ヒエと稲の区別がわかっとらんからこうなるんだ。」と言われてしまいました。
たしかに 穂が出ないと解りません。
来年のために これからしておくことはどんなことでしょうか。
稲藁をバーナーのようなもので焼いていますがヒエの種も焼けるのでしょうか。
本当は近所の人にきくのが一番でしょうが女が趣味で稲と遊んでいるといわれてしまって。
近所に迷惑をかけないためのアドバイスお願いします。
私は町育ち 5年前から主人の生まれた町で暮らしています。
主人の実家も田畑は無し。
gardenfan
【近畿】
2012/08/21(火) 19:39:16
除草剤なしで稲作りしたいのであれば、この時期は毎週単位ではなくて2−3日に1回程度の除草作業が必要です。
農家では自分たちが食べる「飯米」は上に書いたような作業をしている方が多いです。
とても大変な作業ですが、我が家でも同じことをしています。でもこれをしないと来年余計に大変なことになると判っていますので我慢しています。
これが嫌なら除草剤を使うことです。
稲ワラをバーナーで焼いている? そんなことをしている農家はいないと思います。
Pine
【九州】
2012/08/21(火) 21:11:38
「赤米」を作った事はありませんが,葉色は稲と一緒なのですかね?
「ヒエor稗と稲の違い」などで検索すれば以下などが出てきますので,見分け方は勉強するしかないですね。
http://www.syngenta.co.jp/cp/suito/hie_guide/knowledge.html
上記のHPにも書かれていますが,稲には葉身と葉鞘の境目(茎から葉が分かれている部分,わずかに白いスジ状の帯があります)に毛がありますが,ヒエにはありません。
他にも,太陽に照らされたときの葉色が違ったり,葉の広がりの角度が違ったりします。「習うより慣れろ」です。注意してみていればそのうちきっと解るようになりますよ。
で,最後の手段ですが,出穂すればすぐに解る様になります。赤米は晩熟のようですが,もしそうならヒエの方が出穂が早い事になります。ま,穂の色が違いますので,一緒に出ても解るとは思いますけど・・・
この時期に徹底して抜いてしまいます。そうすれば,翌年のヒエの数は激減します。ヒエの脱粒の始まる前までに,決して遅れない様にして下さい。
抜くのが難しければ,根っこごと切る様な感じで,鎌で切り取って下さい。
なお,抜いたヒエは田に放置せず,畑に持ち出すか,ゴミに出して下さい。
また,株間に生えた水田雑草には「田車(たぐるま)」と言う道具もあり,植え付け後に活着してから初夏の間に使えば,雑草も減るし残った雑草も抜きやすくなります。たまにホームセンターなどで目にする事もありますが,ネット検索してみて下さい。
以下などが見つかりますが,動画の様に手荒くやると稲苗も抜けたりします・・・
http://www.youtube.com/watch?v=gy5oLZH00Yo
お解りかとは思いますが,無農薬栽培は決して手抜きでは出来ません。農薬代以上に,手間と時間が必要です。やるのであれば,努力と工夫で乗り切って下さいね。
秋娘
2012/08/22(水) 12:13:33
アドバイスありがとうございます。
除草の方法にこんなに沢山の方法がある事を知りました。
無知な私のできる事はただただ手で引き抜くことだけのようです。
最近の残暑で作業時間があまり無くて。
赤米のためヒエの穂が観ずらい。
白米の田は良く見えます。
来年は早めの除草 頑張ります。
無農薬栽培は廻りの農家に迷惑をかけるのでしょうか。
病気は防ぐことが出来ません。
近くに野菜を植えていました。
盆前に急にカメムシが大発生してしまいました。
農家の方に注意をうけ全部刈りとり焼却しました。
私のような素人が廻りと同調せずに無農薬と口にするのは迷惑でしょうか。
植木屋 園主
【九州】
[URL:http://green.ap.teacup.com/oujien/]
2012/08/22(水) 23:26:19
こんちは〜♪
>来年は早めの除草 頑張ります
来年の事は今年のうちに、今やれる事をやりましょう!!
ヒエは放置したら来年は手の付けられない繁殖率ですよ!
って事で!
今年は赤米と云えどもまだ穂は出ていないですよね??
ならばヒエはすでに穂が出て落ちる寸前?の物(種)もある頃ですから
●今のうちにできるだけ種だけでも一粒でも種は落とさない気持ちで取り去りましょう!
今時期となっては根っこごと取る必要はありません(根株は耕起すれば枯れる)
ヒエの株の中間程度から上(穂=種)だけ鋸ガマなどで切り取り処分、圃場の中に絶対に放置しない!
>私のような素人が廻りと同調せずに無農薬と口にするのは迷惑でしょうか
ハイ確かに!稲作りに熟知されている方ならいざ知らずってところですね(^_^;)
隣近所から見れば「構わない放りっぱなしの田んぼ」作って迷惑千万の環境となり得ますね!
また気になるのが『無農薬』に拘られておられるようですが
周囲が普通作なら稲が生育するに重要な用水はどちらから入水されていますか??
また隣が消毒すれば風具合によっては飛散し稲に掛かることは容易に想像できますよね?
って事はイネの命綱である用水(水質)が最重要であり
其処へ普通作で使用している水を導けば無農薬ではなくなる訳です!
っと云う事から完全無農薬に拘るならば山の中の一枚だけの田んぼとか適地適作が言えるかと思います!
私がお奨めするのは
出来るだけ農薬に頼らない(必要最小限)稲作と云う事で減農薬では如何でしょうか?
例えば私の場合は
田植えの時、田苗に植え付け直前の殺虫殺菌混合剤を撒布し苗を植え付けます
田植え後約一週間から10日目頃までに一回の除草剤撒布のみで他の消毒防除もないですね
この際に田苗はできるだけ丈夫で大きく作り田植え後は深水にて管理!
この管理法↑だけでも雑草防除の下準備として
秋収穫後に地力増進目的の牛糞堆肥投入、のち一回目の撹拌目的の一回目の耕起!
以後早春頃まで雑草(冬草)を繁茂させたままで二回目の耕起!
丁寧に草姿が分からなくなる様に、最低2往復は同日に耕起を繰り返します。
暖かさを感じる頃になると春草が芽吹いてきます、
粗生え揃った頃を見計らい三回目の耕起!
晴天が続く予報の時(この時に深く荒く二度続けて耕します)
その後雨も1〜2回降るとまた残った雑草の種が芽吹きますので四回目からは浅く耕起!
以後田植えの代掻きまでには雑草の種はすべて発芽して無い状態に
必要(雑草が見える)があればまた耕起と云う具合に維持管理します。
要は耕起を重ねて地中に十分なる酸素を充填するとともに雑草は先に発芽を促し、
稲が生育中は雑草が無い状態に近付ける工面ですね〜♪
>稲藁をバーナーのようなもので焼いていますがヒエの種も焼けるのでしょうか
ハイ、焼き畑農業と云うわけではないですが近いものがあるのでは?
収穫後最近は藁はカッターで切り捨ててますから晴天2〜3日も放置すれば簡単に燃えます
この時にバーナーで火を点けて回る姿を見られたのでは?
いもち病とか発生した場合など藁に菌が残る為か特に焼き捨てているのが見受けられますね
先ず最重要な事は農業をされるのなら、田んぼの隣は親戚以上の裸のお付き合いが大事!
仲良くなれば日頃の水管理だってやっててくれますし
ついでに耕起してもらう事だって可能です〜♪
Pine
【九州】
2012/08/23(木) 00:23:31
あまり悲観する事はありません。努力は大事ですが,それに多少の知識と工夫が加われば,もっと楽になりますよ。
近頃のハーベスタやコンバインは性能が良くなり,ヒエの種がモミに混じる事も少なくなりました。そのため苗にヒエが混入することも滅多に無くなり,ヒエの多くは田んぼにあった種から発芽したものと思います。
そうであるなら,そしてヒエと稲の見分けがつかないのなら,植え付けて活着した頃を見計らって,稲の植え位置以外の,ヒエだろうが稲だろうが,全てを取り去れば良いのではないですか?見分ける必要もありませんし,持ち出す労力も軽く済みます。
もし,苗作りを昔ながらの苗代で行っていれば,苗にヒエが混じるかも知れませんが,それでも効果は期待できます。
稲が分けつして大きくなる前までに2〜3回やれば,あらかた片づくのではと思いますけど,如何?今年大事なのは,ヒエの種を田んぼに残さない事です。
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後半の部分,荒れるかもしれないネタには手を出さない主義ですが,なりゆきですので私見を述べさせて頂きます。
まず,私自身は普通に農薬も化学肥料も使います。「あなたのことを迷惑だと思っているかもしれない」周りの農家と同じですので悪しからず。
先にも似たようなことを書きましたが,補足しますと
>無農薬栽培は廻りの農家に迷惑をかける
のではなく,「無農薬栽培」という衣をまとった「手抜き栽培」が迷惑なのではないでしょうか。
無農薬栽培が大変なのは当然のことで,農薬を使った栽培と同じ結果を出そうとすれば,更に大変になります。天敵などの生物相の関係もありますから,農薬を使う中にぽつんと無農薬栽培のほ場があれば難しさは尚更の事でしょう。
例えば,害虫のウンカなどは,防除しなければ,数日で稲が壊滅しますし,すでに防除している周りの田にも影響するはずです。
要は,これらに適正な対処が出来れば,周りの農家に迷惑にはならないかと思います。難しい問題ですが・・・
思いつく対処法は3つ。
一つめは,周りの事を気にしない。
二つ目は,適正な対処が出来ずに,そのことを気に病むくらいなら,とっとと無農薬栽培を止めて,必要な分だけ無農薬野菜,無農薬米を買う。
三つめは,「無農薬栽培」を基本に,致命的病害虫を最小限の農薬で対処する。その場合は「減農薬栽培」と割り切って納得すること。
私なら,迷うことなく三つ目を選びますし,それはそれで価値ある事だと思います。それなら「少し変わった人」で,周りの農家ともなんとかなりそうですから。
ちなみに「ヒエ」に関してなら,工夫と努力で除草剤を使わない栽培は可能と思います。
また,余計な事ですが
>盆前に急にカメムシが大発生してしまいました
は,飛び込みによる大発生もありますが,「初発に気づかず大発生を許した」ことも考えられます。
病害虫の防除は,発生に注意しながら,初期をたたくのが基本です。無農薬栽培ならなおのこと大切で,幼虫が集まって固まっている時点で捕殺すれば,その後の被害を押さえる事も出来ます。
「努力と工夫,多少の知識」に「観察」も加えて下さいね。
と,ここまで書いている間に,植木屋園主さんが書き込みされていました。同じような事をくどいかも知れませんがお許し下さい。
長々と失礼いたしました。
秋娘
【中国】
2012/08/24(金) 11:43:41
ご指導ありがとうございます。
ヒエを取らないと!
昨日は必死で作業しました。
しかし あまりの暑さに途中眼の前が真っ白になりあわてて帰り休息。
私は 無農薬栽培と減農薬栽培の区別をしていませんでした。
テレビとかで無農薬栽培をしている人が出ますので農薬はするかしないかのどちらかだと思っていました。
昨日の夕方どこかの田で消毒が行われていました。
確かに隣の田が消毒すると我が家の田にも来ますね。
そしてもうひとつ問題が発生しました。
用水路の水が今月で止まるそうです。
廻りの稲は穂を垂れているのに赤米はこれから水が必要です。
昨年は田の持ち主さんが少しずつ水を流してくださり塞き止をしていました。
しかし場所によっては田が乾かない所があり今年は水がこないそうです。
かなり迷惑をかけていたようです。
段々自信がなくなりました。
廻りの方にもどのように謝ったらいいのか。
農業は難しい。
植木屋 園主
【九州】
[URL:http://green.ap.teacup.com/oujien/]
2012/08/24(金) 12:32:14
こんちは〜♪
Pine さんも私と全く同じ所見だと思いますし今後共に続けられるなら参考になる事がたくさん記述されていますね
>廻りの稲は穂を垂れているのに赤米はこれから水が必要です。
昨年は田の持ち主さんが少しずつ水を流してくださり塞き止をしていました
ココの辺りがお隣さんとは親戚以上のお付き合い、適地適作と述べた部分ですね
今のお隣さんはすごく理解されていた方と思いますよ
些細なことで喧嘩でもすれば知った事かいと突き放されれば終わり
「自分が知らなかったばっかりに迷惑かけてまた教えて下さい」と心から一言いえば
農業人はそんな悪い人ばかりじゃないと思います〜♪
農業の場合昔は最初に水通しで入排水できる圃場が一等地と云われたものです(苗代の出来る田圃)
最近は基盤整備も進み綺麗な圃場が多くなりましたが
それでも通水の期間があり早生物&晩成物とはかなり開きがあり個人では水は自由にはできませんね!
近くにいつでも流れている水路でもあれば其処からポンプアップする事も可能かとも思いますが・・・
ここで諦めて止めれば「なぁんだやっぱりね」でレッテル張られることになるかも?
仕事は捗らなくても一生懸命頑張っている姿を見れば誰かが手は差し伸べてくれると信じます
●最悪通水がストップしても赤米(古代米)なら意外に収穫は変わらないかも?望みはあると思いますよ(^_-)
Pine
【九州】
2012/08/27(月) 00:42:55
秋娘様
米作りは本業ではなく,あまりアドバイスできる事はありませんが,
【何のための無農薬?】
自分や家族の健康のためですか?無農薬の自家農産物は,究極の「安心安全」ですものね。
でも,追求するあまり熱中症にでもなれば本末転倒です。今の自分に出来るだけで良いのではないでしょうか。
元々熱中しやすい性格でいらっしゃるのかも知れませんが,自分の身の丈(技術,知識,体力,田んぼの環境)にあった米作りで良いではないですか。
無農薬栽培が,簡単に出来るなら,多くの人は農薬を使おうと思わないはずです。無農薬栽培を出来ないとは思いませんが,難しいからこそ作られた農産物に価値があるのではないでしょうか。
書き込みから察するに,米作り自体が初めてですよね?しかも「赤米」。かつ「無農薬」。東京マラソンのスタートに巻き込まれた幼稚園児(失礼かな?)みたいなものでは。
あまり無理せず,周りの農家や赤米を下さった方に教えを請いながら,一つずつステップアップされる事です。
今後とも作り続けるのなら,あなたに合った師,同志,友達を見つける事だと思います。周囲の農家への対応については,植木屋園主さんに同感です。師は意外と近くに居るかも知れませんよ。
周りと作期が異なる稲を作れば,水の問題が生じるのは当たり前です。植木屋園主さんがお書きの様に,ポンプアップすることです。これからも同じところで作るなら,同じ問題が生じます。小型のエンジンポンプならホームセンターで2万円以下で買えます。
でもまあ,水が切れたとて収穫が0になるわけではないでしょうから,水が切れる前にたっぷりと入れて,後はお天気,運まかせ。それも良いではないですか。
とりあえず,今年はヒエ取りに「適当に」頑張ってください。余裕があったら,以下などを参考に。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E6%A9%9F%E8%BE%B2%E6%A5%AD
犬塚信乃
【東海】
2012/08/28(火) 18:26:38
いやー
感動しました。
これほどのやり取りが掲示板上に発現するとは。
現在進行形の農業の課題が提示されていますね。
それぞれの皆さんのコメントを
熟読させていただきました。
勉強になりました。
ありがとうございました。
園芸相談掲示板@園芸相談センター