ラッパ水仙の花つきが悪い

[園芸相談センター]の過去ログです

hisayo 【近畿】 2011/03/28(月) 22:09:50
過去ログはだいたい目を通しました。
日本水仙(冬咲)は毎年よく咲きます。混んできたら手前の球根を掘り上げて土寄せして減らしています。芽が出た頃と花が終わった時期に8−8−8の化成肥料をばら撒いています。これと同じ管理を黄色のラッパ水仙でもしていますが花つきが悪いのです。植場所は落葉樹の下ですが日当たりは良すぎるきらいがあります。葉は立派です(市販品くらい)昨秋堀上げて植え替えた分も4割程度の開花率です。他所の花を見ていると細い葉でも花をつけているのが見られます。窒素肥料が多いのでしょうか。
原因が何か教えていただきたいです。

たちつ 【近畿】 2011/03/29(火) 16:39:59

ラッパ水仙は、個室タイプなので、一個毎に植えても、ほとんどの球根
には花は咲くものです。独立心が強い。西洋文化圏内
日本水仙は、3世代同居タイプで、時が経てば分家させると、華やかに
繁栄する。家賃不要・食事代無し(ダメがなし とはいわない、台無し)
の甘えん坊もいてる。 和風文化圏内

ラッパ水仙の開花を成功させる原因は色々とあるでしょが・・・・・・
私は、土の水不足対策と思う。
水仙の開花は、ここが難しい。 花茎の空洞と茎汁の粘りに原因がある
のかもしれない。ネバネバは、好くない、乾燥しにくくて、反対に湿り
にくい。この解決が花持ちを良くする。

休眠期に球根(土)をジュクジュクにすると、球根が外皮から腐りだす。
根が生えだしてから、根の水不足・土の乾燥を防ぐ。
これしかない。ところが土の中・根の乾き具合は、目では、見えない。
ここに問題がある。

次に、蕾が付いてから、展開せずに、蕾のまま花が枯れてしまう現象。
これも、水不足。何処が水不足かと言うと、蕾の水不足。
この対策は、乾風を蕾に当てない。気温の低い時期に早く咲かせる。こ
れらの蕾乾燥対策しかない。

滞留しない、新鮮な水と新鮮な空気が常に必要。
簡単な方法は、保湿があり、排水通気の良い土に植えること。
田んぼの直植えは、粘土質であっても、結構自然と調和した、新鮮な流水が有る。よく咲く。
堤防の日当たり斜面は、下草(雑草)が乾燥と保湿を保ち、乾風を防ぐ。よく咲く。
水仙の、水栽培も、よく咲く。球根に水はない、根にはたっぷりと水がある。(ヒヤシンスの水栽培をイメージ)

球根が充実している。休眠期花芽分化が完了している。休眠打破があったとしての話。

このように、思います。


ばんざいうさぎ 【北海道】 2011/03/29(火) 17:48:21
長文になりすみませんが、考えられる事を書いてみました。御心当たりがあると良いのですが・・・。

日本水仙とラッパ水仙は同じ場所の、同じ環境に植えていると言う事ですよね?両者は系統が違いますから厳密に言うと好む栽培環境や土質が少し違うと感じますが、地形(平地か傾斜地か)、地力の強さや土質や水はけなどはどんな所でしょうか・・・。
北海道では日本水仙だと寒さに耐えられない事も多く土の水はけが悪いと球根が腐り易くて、植えても大抵1〜2年で消えてしまいます。反対にラッパ水仙は水はけの良い場所だと貧弱になりやすく弱く感じますが寒さに関する心配は全くなくて春は日当たりが良く夏は日陰に成り易い、木の下や草に埋もれる様な場所を好んでいる様に感じます。うちでは雪が最後まで残る場所(午後は日陰に成る)にありますが、うちの水仙のうちでは一番立派な姿で咲いて、水仙類は北西あたり(ただし西側の少し離れた場所に西日を隠す林あり)に咲くのが一番調子が良いようです。

あと、肥料の問題ですが土が痩せている環境では無い限り(化成肥料を多用すると土が痩せますので宿根性の植物にはメインで化成肥料は使わない方が良い)落葉を放置できる所に植えているなら毎年肥料を入れる必要はないと思います。うちでは水はけが良くない低い所にほぼ放置で養分らしきものは落ち葉と木に止まる野鳥が落とす糞くらいなものですがどんどん分球しながらも毎年欠かすことなく花が咲きます。実はこちらの地方では野生化し群生して咲き誇るほど土質や気候(また、稲作地帯やアメリカ式という農業事情)はラッパ水仙に合っているらしく、オホーツク沿岸の街から旭川くらいまでの内陸の草春のまだ花のほとんど無い時期には昔家があったらしい用水路に近い草地や畑の端で黄色く咲くラッパ水仙が、列車や車の窓からでと例え一輪でもすぐ目に入るほどとても目立つ存在です。そういう場所では誰も肥料なぞ与えてはいないのに年々増えながらも毎年花を多く咲かせます。もし窒素も多い等分比の化成肥料を毎年2回、何年も与えていたのなら土が窒素過多に陥っている可能性があります。残留している窒素は無肥料の新しい土を大量に入れて混ぜて薄めるか、一度球根を余所に移して肥料喰いの植物(トウモロコシ・ヒマワリなど)を栽培して肥料を吸わせ、株を抜いて別の場所に移すなどして肥料を抜く必要が出てきます・・・。
養分を与えるならラッパ水仙の様な植物には肥料成分ではなく地力の強さを維持する目的で春は堆肥(牛フン系は除く)や完熟腐葉土を少し土に混ぜてあげる程度で充分(与えてもリン酸多めのもの。花後は球根を太らすカリ分多めのが良いでしょう)。元々水仙の中では特に性質が強い系統のラッパ水仙ですので土さえ健全なら花は毎年そこそこの数咲いてくれます。花を楽しむ植物なら成分比が等分な肥料を与えるのではなく(使っても元肥か追肥には単体で))、花が一番の目的で球根を健全に太らせるわけですから、窒素は空気中に含まれていますし過剰に葉を育ててしまうのでもしあたえても本来ぐっと低めが良いと思いますが・・・。

植え替え時、球根は大きさを揃えて植えていましたか?それとも大きさはバラバラのまま植えつけましたか?今まで何年おきぐらいで行っていましたか?
今回の植え替え時に巨大な球根が多かったのなら外見からは解らなくてもすでに内部で分球しはじめていた球根だった可能性があり(大きめの玉ねぎを買うと中心部分で2個に分かれてるのが時にありますが、そのような状態)、そういう球根は分球する方に養分を取られるのでリン酸が土に少ないと花芽を付けない事もあります。例えば、もし巨大球のばかりを選んで植え付けた場合だと完全に分球してから個々が成熟するまでの3〜4年間はずっと咲きにくいままでしょう。

群生して花を咲かせる様に植えつけるのなら、プロが行う様に分球後2〜3年した中ぐらいの大きさのだけを選んで植え付ければ翌年からよく花が咲きやすいです(日本の公園などでは他の大きさの球根は別の畑に植えて肥培している)。同じ場所に大きさ別に集めて植えても場所に寄って花付きが極端に違ってしまうので、素人が育てる規模では同じ場所にいろんな大きさの球根を平均に混ぜて植えて開花のバラツキを防ぐくらいで、よほどその土地の土質や環境に合った性質であり、堆肥を入れたり手入れが上手に栽培できる人ではないと花期にびっしりと満開に咲かせるのは難しいかもしれません。

hisayo 2011/03/30(水) 10:19:12
[[解決]]
たちつ様、ばんざいうさぎ様 有難うございます。きっと水不足だと思います。地植えの場合水遣りは天の恵みで充分と思っていましたが夏冬の干天には水をやってみます。造成地で乾燥すると土がカチカチになっていました。それと腐葉土などをすき込んでみます。肥料もそんなに必要なかったということですね。
毎年日本水仙は15リットルほど堀上げて捨てていましたが1昨年から近くの公園の土手に植えています。これも肥料を2回やっていましたが野性化している名所を見るたびに肥料はいらないのかなと思っていました。
日本水仙と栽培環境が違うことも初めて知りました。たいへん参考になりました。

【北陸】 2011/04/09(土) 14:46:42
こんにちは。
hisayoさん。
このスレを読んで、3月末以降、朝夕の水撒きを心がけたとこ
ろ、今まで、花芽が出なかったスイセンに花芽を確認したとい
う報告をいたします。

私のうちでも生鮮の花つきが悪くて毎年苦労していました。た
ちつ先生のお話、ばんざいウサギさんお話をお聞きして、
「花芽が出る時期の水不足」に思い当たり、この一週間毎日水
撒きをしてみました。
すると、この一日二日に、ようやく数本の若い葉を持った球根
から花芽とおぼしきものがあがってきました。濃い緑の葉を持
つスイセンからは未だに花芽は確認されません。
これは窒素Nが多く残っているためか、やわらかい時期に十分
な新鮮な水が足りなかったせいなのか、品種が違うのか、もう
少し朝夕の水遣りを続けてみるつもりです。
ということで、「水不足」は夏ではないと思います。春先葉を
出してきたころから、水涸れに気をつけて、葉を硬くしないと
か、葉が膨らむ、芽が出やすいそういう環境づくり(春先に土
を乾燥させないこと?)が大事なのかとも思います。
(しかし、花芽が出なくても一年一年球根は充実を重ねており
芽の数も増えてきていることもあり、無駄ではなかったと思っ
ています。、)
肥料については、「田んぼは肥沃」「スイセンの球根の充実は
翌年に開花に必要なはず」という私の思い込みから、3月初旬
の化成肥料散布、11月ごろの堆肥、腐葉土のすきこみは今年
もしました。
こちらの結論を出すのはもう少し待ちたいと思います。

たちつ先生、ばんざいうさぎ先生ご教授ありがとうございまし
た。


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