ゼラニウムの育て方

[園芸相談センター]の過去ログです

バード 2015/09/20(日) 18:09:37
花屋で購入した ゼラニウムの苗を日当たりの良いコンクリート住宅の四階 ベランダで
陶器の大きめのプランターで、蔦などと一緒に植えたのですが、全く根付かず枯れてしまいます。水やりは毎日一回。原因が分かりません。寄せ植えがいけないのでしょうか?

花梨 【関東】 2015/09/20(日) 19:02:07
もう少し詳しく状況を教えてください。

花屋で買ったのはポット苗ですよね。いつ頃購入したのでしょうか?

>>陶器の大きめのプランターで、蔦などと一緒に植えた

もともとツタが植えてあったのか、それともゼラニウムと同時に植えつけたのか、
土はどのようなものを使用しているのかもお願いします。

またゼラニウム以外の植物は現在どうなっていますか?

それとご質問の際は必ず【居住地】の選択をお願いします。

ゼラニューム 2015/09/21(月) 01:08:48
多分、土の過湿気味による根弱りかもね。

私の分類によるゼラニュームでは、
共通事項として、極端に言えば、葉が少し萎れてから水を与える乾燥気味の土が良いかと。ということは、排水の良い土が良い。反面日当たりガンガンに良い場所が花付が良い。
ツタは逆に、やや水をほしがります。明るい日陰でも良い

アイビーゼラニュームは、夏冬の高温低温に弱い。土の保湿にも有る程度の配慮が要る。自然消滅しやすい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4%E5%B1%9E#/media/File:%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0.jpg
のように、私は葉の艶で識別している。
テキスト的には、匍匐性(横に広がるタイプ)のようです。

ペラルゴニュームとは、葉に艶がなく春の一期咲きで区別している。
最近は四季咲きもあるようです。 縦長に育つ。夏にやや弱く冬には弱い。

香りゼラニューム(蚊蓮草が有名) 鬱蒼と生い茂る。夏冬に強い



普通種ゼラニュームの大半かこの仲間で、夏冬にも強い。乾燥にも大変強い。反面株元が古木化すると茎が自然に腐りやすく、倒壊する。
倒壊してもほって置けば茎の節から根が生えて繁殖自立する。
縦長に育ち西日本の冬ても温暖なら365日咲き続ける。
葉に艶がなく産毛がある。
多分、この系統を寄せ植にされたものと考えられます。
以後、この系統に付解説します。

インスタントの園芸培養土を使ったか、畑花壇土のパウダー微塵粉の多い土で代用したものと考えられます。 これらの土は、土の保湿期間が長いので、ゼラニュームとしては土が過湿気味になりやすく、毎日の潅水なら時として、根腐れ根弱りするかもしれません。

試しに一週間断水してどのようになるか、実験して見れは良い。
心配なら、1-2枝折って、挿し木し予備苗を確保しておけばよい。
こちらの挿し木も、あまり水遣りしないこと。
関西では、一冬そのまま捨て置いても、生き生きとしています。
8月の下旬に、剪定(手でポキポキと折った)、面倒なので、剪定屑を隅っこにほったらかしにしていますが、まだまだ元気に生きています。
これほど、乾燥には強いものです。

本来の自生地の気温と降水量と東京の年間気候の比較
http://www.ryoko.info/Temperature/safrica/capetown.htm
約東京の平年自然降水量の1/3 現地の夏の乾季なら数十分の一の雨量しかない。
ということで、地植でなく、鉢植での毎日の潅水では、ちょっとキツイカモ知れません。(水持の良い土での鉢植え)
http://chiri-tabi.com/category14/entry97.html

普通種ゼラニュームの品種一覧。
http://matome.naver.jp/odai/2140565126144493201

どの植物(水中植物や水辺植物と水耕設備栽培を除く)でも、基本的には、土の過湿なら根腐れする。確実に死ぬ。
乾燥(肥料過多を除く)は、傷んで瀕死状態になっても、何とか生き返らせることが出来る場合が多い。死に難い。

過湿は、併せて酸欠と有毒ガスを生み根が窒息する。

このように、私は理解しています。

一つの方法として、引き抜いて植え替えるか、断水をお勧めします。
同じ植え替えるのなら、根の状態を良く観察してみればよいかと。
 

ゼラニウム 2015/09/21(月) 23:01:46
片隅に無造作に捨て置いた剪定屑を見てみたら、下敷きになった茎屑(地面に接している茎)が発根していました。

バード 【関東】 2015/09/23(水) 14:52:49
回答ありがとうございます。状況を追加いたしますと、5月ごろ植え、すでに茂ったローズゼラニウム2本に蔦が垂れ下がっているところに、ポットの苗を2つ植えました。以前に同じく都内の実家から移植した、朱色のゼラニウムは 長く元気に成長しているのに、今回はなぜかと思ってしつもんしました。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/09/23(水) 22:42:25
おそらく、ご実家から移植したゼラニウムとローズゼラニウムとでは系統自体が違うと思います。「ゼラニウムなら何でも扱いは同じで良い」と考えてしまったのもよくなかったのではないでしょうか・・・。

ご実家にあったゼラニウムはおそらく「園芸種のゼラニウム」の系統と思います。葉の切れ目が浅いか無い葉全体が丸めな物で、葉の香りも良くない物ではありませんでしたか?
それに対し、ローズゼラニウムはセンテッドゼラニウムと言う「葉の香りを楽しむ系統」の種類です。

つまり、ご実家のは「花を観賞する目的で改良されてきた系統」の物で、ローズゼラニウムは「葉の香り重視で改良された系統」。
改良目的が違うので、交配や改良に使われてきた原種の種類や品種自体が違います。なので、必ずしも同じ管理は出来ません・・・。

花を観賞目的の系統は、昔からかなり交配が盛んにおこなわれてきたので栽培が容易な物が多く園芸種は性質がかなり丈夫な物が多いです。
葉の香り目的の系統は、あまり交配は盛んにおこなわれておらず、元々使われている原種自体もそれほど丈夫な種類ではありません。
なので、花目的のゼラニウムと同様な扱いをしていると葉目的のゼラニウムは弱り易いんです・・・。

最初からこの情報があればすぐ弱ってしまった原因がはっきりした事と思います・・・。

元々ゼラニウム自体が(這い性のアイビーゼラニウムは例外)株の枝ぶりからして大きくなる傾向が強く他の植物との寄せ植えはあまり好みませんし、センテッドゼラニウムの場合は特に寄せ植えには向かない、単独で育てるべき種類です。
そして、寄せ植えの基本である「同じ土質を好む植物を選ぶ事」をせずに違う土質を好む植物を植えてしまったのも良くなかったのでしょう。

まずは、普通のゼラニウムやセンテッドゼラニウムを栽培する場合は寄せ植えはなるべく避けましょう。たとえ同じ土質を好む物でも、ゼラニウムの株が大きく育つので他の植物に光が届きにくくなり育ちが良くないです。
一緒に植える種類によっては、根の勢いが強すぎてゼラニウムの方が弱って枯れてしまう事も。出来るだけ単独で植えて下さい。

這う性質のあるアイビーゼラニウムだと高さの出る育ち方はしませんが、それでもやはり一緒の鉢に別の植物と寄せ植えしてしまう事は良くないです。工夫次第では「二重鉢の応用で寄せ植え風見た目」が出来ない事はないのですが水遣り加減が結構難しいので初心者にはお勧めできず、やはりアイビーゼラニウムも単独植えする方が失敗がありません。

ゼラニウムは水はけ良く乾き気味の土を好みます。以前読んだ作家のエッセイで、英国に留学し個人の家にお世話になっていたその人が、そこの家の人から、しばらく留守をするので「ゼラニウムの挿し木したばかりの物」の世話をお願いされたのだそう。しばらくしてその人が帰ってきたら「あなたがとても上手に世話をしてくれたので挿し木のほとんどが根を出してたわ。ありがとう」とお礼を言われたとか。でも、実は作者さんは頼まれたのをすっかり忘れていてほとんど世話をしていなかったのだとか・・・。
そういうエピソードがあるくらいゼラニウム類はそんなに水を必要としません。毎日の水遣りでは水を与えすぎでおそらく土の中の方まではすっかり乾いていなかったでしょうし、2〜3日に一度の頻度でも天候によっては土が中までなかなか乾かない事も・・・。
ゼラニウムは割と乾燥には強いので、葉が萎れ気味になるまで水やりせずに居ても、水をたっぷり与えればすぐ元気に復活します。
夏のお昼だと、萎れていてもその場で水遣りをするのは根を傷めるおそれがあり良くないですが、その時はお風呂場など日当たりの弱い涼しい所でたっぷり水を与え翌日まで置いておけば復活するので朝になったら外に出せば大丈夫です。

ゼラニウムの水遣り頻度の見極めは鉢を持ってみて軽いか重いかで判断するか、竹串(深さのある鉢にはバーベキュー用の長く幅のある串が良いです)を土に深く刺して置き、水遣りはその串を抜いてみて湿り具合で判断すると良いですよ。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/09/23(水) 22:49:23
追記
書き忘れましたが、「ゼラニウム同士の寄せ植え」も良くありません・・・。

もし同じ系統の園芸品種同士であってもです。品種が違うと性質の強さもいろいろでどれかが競争に負けて弱り易いです。最初から株の大きさが違うのなら特に小さい方が先に弱ります。

もし同じ時期に違う品種ので同じくらいの大きさ・丈夫さであっても、競争して育っていくうちに土内の養分を消費しすぎて共倒れの可能性もあります・・・。
ゼラニウムは一品種一株植えで栽培してあげて下さい。


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